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パワーレンジャー
2017年7月15日公開

パワーレンジャー

POWER RANGERS

1242017年7月15日公開

逆神彰

3.0

面白いけど戦隊らしさが足りない

ストーリーは原作のマイティ・モーフィン・パワーレンジャー※1に忠実で、それぞれ問題や悩みを抱えながらも学園生活を送っていた5人の若者たちがある日太古の戦士として選ばれ…という王道の展開です レンジャーたちの家庭の事情や心境、結束に至るまでの過程が丁寧に描かれていて(内容はベタすぎるきらいはありますが)学園パートから戦闘シーンまでの流れは上手くまとまっています 日常シーンは良い一方で後半の戦闘は映像は凄い…のですがイマイチ地味な印象が拭えません 等身大戦闘やガレキに埋もれた一般市民を助けるシーンなんかは掛け値なしにカッコいいんですが 巨大戦の演出がいかにもアメリカ的な軍事兵器のロボットの戦闘といった感じで 日本の「スーパーロボット」のような分かりやすい必殺技や名乗り・決めポーズ的な演出がないためその辺を期待して見ると盛り上がりに欠けるんですよね… また、ゾード(守護獣)のデザインはともかく合体後のメガゾードのデザインは控えめに言ってかなり好き嫌いが分かれると思います 何もオリジナルの大獣神そのまんまの外見にしろなんて言いませんが ここまでデザイン変える必要あった?というくらい原型からかけ離れた容姿になっていて、スーパー戦隊の巨大ロボというより実写版トランスフォーマーのキャラに見えます※2 映画としてのクオリティは悪くないしリタ・レパルサの新設定やラストのシーン※3等既存のファンへのサービスも頑張っているんですが全体的にシリアスな展開が続くためにスーパー戦隊やTVのパワーレンジャーの破天荒な楽しさを期待して鑑賞すると「こんなのスーパー戦隊じゃない!」と思うのは避けられないと思います 次回作の企画もあるらしいので次はもう少し良い意味で肩の力を抜いた作品にして欲しいです ※1、日本のスーパー戦隊を元にアメリカでドラマパートを新規収録したTVドラマシリーズ。なので戦闘シーンはスーパー戦隊とほぼ同じだがストーリーはアメリカオリジナル。この映画のもとになったシーズン1は「恐竜戦隊ジュウレンジャー」がベース ※2、玩具の発売元がバンダイアメリカではなくトランスフォーマーのハズブロなのでやむを得ないかもしれない ※3、今作ではリタ・レパルサは元グリーンレンジャーの裏切り者という設定だが原作ではグリーンレンジャーのトーマス・オリバーは変身する力をゾードンではなくリタから与えられている。 また、リタはのちに改心して戦隊側の勢力であるミスティック・マザー(魔法戦隊マジレンジャーの天空大聖者マジエル)になるがこれは日本版の魔女バンドーラとマジエルをどちらも曽我町子さんが演じていることによる。 つまりTVシリーズの後付け設定を逆算してリメイクしているため戦隊オタク的にはこのアレンジは見事といっていい

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