2017年1月14日公開無料配信

静かなる叫び

POLYTECHNIQUE

772017年1月14日公開
静かなる叫び
3.6

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(31件)


  • shi********

    3.0

    一番怖いのは精神異常。

    人間の思考回路ほど不確実性なものはない…。 何故ならその意思決定がいつの時も自分自身に都合良く行えてしまうからだ。 つまりその時の自分の気分や感情によっても変わってしまうし、判断材料の量や質によっても変わってしまう…。 さらには自分の思い込みや趣味嗜好が反映され過ぎて自分勝手な判断がより自分自身の為になるように作り上げられる。 まあ良く言えばその思考は個性的だと言えるかもしれないが、悪く言えば我が儘な考え方だということになる。 その上で厄介な問題として考えられるのが、いろんな他の思考を理解、考慮した上で自己の個性的思考を認識していれば良いのだけれども、一部において他の思考を拒絶し排除しなければならないというほど、極端な思考回路を持ってしまう人が出てきてしまうことだ。 他の考え方、意見を聞かない…、自分が良ければそれでいい…、他は関係ない…。 こうなると、もう手の付けようがない。 人間の思考回路は自分に都合良く働くから、次から次へと自分以外の考え方、他者の排除に動いてしまう。 その究極が無差別殺人のような犯罪になってしまうのだろう。 自分自身に他者との繋がり、社会との繋がり、社会の一部としての存在認識があれば、他の思考を許容する余裕があるのだろうが、社会から隔離されていると認識してしまい、自身の存在認識が欠如してしまったとしたら、もう他の思考を許容する必然性が無くなってしまう…。 このような精神異常ほど止められないものはない。 まだ世の中の悪が「誰にも言うんじゃないぞ!」と言って悪事を働くことの方が対処しやすい。 単純に、誰にも言うな!=バレたら終わる…ということだから、全てを公にしてしまえばいいだけだ…。バレてしまっているのに、さらに犯罪を犯すのは本当の馬鹿しかいない。 しかし、もうどうなってもいい、死んでもいいと覚悟してしまった精神異常者はそうはいかない…。 これから先、どんどん個人主義が増えて、仮想世界での殺戮ゲーム、非人道的な映像の過多から、その現実感や罪の意識を伴わない思考回路を持つ人間が多くなるだろう。 この先、果たしてどんな未来が待っているというのだろうか? 自分には今の世の中からは、悲しいことに何故か明るい未来は想像出来ない…。

  • タイムスリップ1.21ジゴワット

    3.0

    小田急線事件とそっくり

    これも実話だし。 逆恨み男は世界中にいる。 世の中が嫌なら自分の始末だけで済ませばいいのにどうして弱者を巻き添えにする卑劣な行為に及ぶのだろうか。

  • まめた

    4.0

    強くあらねばならないのか

    何の疑問も抱かずに過ぎていくと思っていた日常が突然奪われる。 凶行を犯した者は、自分が奪われた側だと主張をして だから他の者の未来も奪っていいのだと行動する。 もちろん犯行に及ぶのが一番悪いのだ。 しかし被害者側になるのも加害者側に落ちるのも 誰も紙一重ではないだろうか。 恐怖の時間からあともその呪縛から逃げられはしない。 その後の選択も辛い現実を突きつけてくる。 それでも強くありたいと人は願って努力するのだろうか。 しなくてはならないのだろうか。 どうして?

  • hal********

    3.0

    こんな事件があったなんて

    モノクロで、淡々と事件の犯人と被害者達の心情を綴っています。 憎悪のエネルギーはとても恐ろしい。 死して尚、生きる者にまとわりつく。 「感想」は何を書いても不謹慎になりそうなので書けないや。

  • yrh********

    4.0

    女性憎悪による犯罪。現実と地続きな恐怖

    Amazon Primeで鑑賞。短尺ながらズシンと重い。モントリオール理工科大銃撃事件が題材で、美しいモノクロ画面が生々しさを軽減しているものの銃撃場面は非常に怖い。 犯人の男は仕事が見つからない怒りを社会進出する女性にぶつける。俺の人生はフェミニストどものせいで台無しだ、と。なぜ理工科大を狙ったのか。「男の領域に入り込んだ生意気な女ども」を成敗するためだ。実際の犯人は父親から女性蔑視思想を植え付けられ、しかもその父に虐待されて育ったという。 しかしこの犯人ほど極端でないにせよ、これに近い考えは決して珍しいものではないところが怖い。劇中、エンジニア志望の女子学生は面接でハラスメントを受ける。女性を歓迎しない世界。現代でも職業上の性差別は根深い。舞台の1989年なら尚更だ。 この映画が怖いのは、観客たちに決して人ごととは思わせないところだ。殺される女性たち、殺す犯人、そして女性たちを置いて逃げた自責の念に囚われる男子学生(現実にPTSDから自殺を図った学生もいたらしい)。多くの人が、いずれかの存在に引っかかりを感じるのではないかと思う。 犯人の男は母親宛の遺書を残す。女性憎悪に凝り固まった男が、ママに手紙を書くのだ。この男の女性憎悪は、女性に対する際限ない甘えの発露なのだと思う。そして彼は女性ばかりを殺し、犠牲者女性の側で自ら頭を撃ち抜く。まるで心中した男女のように犠牲者と犯人の血が混じり合うシーンは、女性側から見るとおぞましく腹立たしいことこの上ない。赤の他人を逆恨みで殺した上、死んでまで女に甘えるな!と。 しかし、この犯人の思考回路を「異常者」と切り捨てられないところが恐ろしい。どうしたら防げたのか、防ぎようがあったのか。この孤独な男は、どうすれば幸せな人生を送れたのか。 生存者のヴァレリーは志望通り航空業界のエンジニアとして活躍し、優しい恋人との間に子供も授かる。生まれる子供が男の子なら愛を教え、女の子なら世界に羽ばたけと教えます、と綴る彼女。生まれてくる子供の存在は、希望だ。

  • joz********

    5.0

    モノクロにした理由

    ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。 1989年にカナダのモントリオール理工科大学で発生した乱射事件を題材にしています。 原題は【Polytechnique】ですから、理工科という意味でしょう。 事件の経過に忠実なのか分かりません。 たぶん、正確な証言は聞いたでしょうが、忠実ではないと思います。 この悲惨な事件を一度自分の中で精一杯消化し、ゼロから組み立て直したと思います。 ひとつの凄惨な事件を扱った映画は多数あります。 しかし、この監督は誰もが思いもつかない視点から、この事件を分解して描いていきます。 そこがこの監督の才能でしょう。 犯人の動機は反フェミニストであること以上に、詳しく語られません。 女性の入学者のために、男である自分が落第させられたと思い込んだのが動機ですが、それは描かれません。 女性ばかり14人も射殺し、犯人は自殺しています。 何とも虚しく、理解不能な事件ですが、深い何かは残るものです。 その何かは、観客が映画を通してしか受けとるしかないのです。 映画が説明する必要はないし、説明できるものでもありません。 ただ、犯人は犯行前に母親に手紙を投函し、ある登場人物は自殺前に母親に会いに行き、主人公の女性は自分の妊娠を知ったとき父親に電話します。 そこから連想するのは、血の繋がりの大切さでしょう。 犯人はそれに気づいていない。 見過ごされがちでしょうが、犯人の頭部から流れる血が殺害した女学生の血と繋がる描写があります。 この映画は珍しく、モノクロで撮られています。 真っ赤な血が流れると、あまりにも印象がそれにフォーカスし過ぎるので、あえてモノクロにしたのだと思います。 ヴィルヌーヴ監督の才能を堪能できる映画です。

  • yok********

    4.0

    ラストに希望は持たせてはいるが

    モノクロームなのに銃撃のシーンが殊の外リアルな映像に感じて怖い。 犯人がとうとうと、事件を起こす理由を語るが当然、受け入れられる理由ではない。彼の言っている事は親から叩き込まれた教育らしい。 映画は淡々としている。ラストで生き残った女性がトラウマと闘いながら、生き続けている強さ。そこには支えてくれる愛があるのだけれど、犯人も真に誰かに愛されていれば事件を起こさなくてすんだのだろうか。  フェミニズムのロジックを越えて、色々と考えさせられる映画です。

  • hau********

    1.0

    ポリスはまだか?

    ポリスはまだか?そればかり気になって 映画に入り込めず、面白くない

  • 寝耳にミミズ

    3.0

    モテない男の逆恨みインカナダ

    女が悪いと思い込むと始末に負えない。

  • ame********

    5.0

    エントロピー

    講義のエントロピーについての解説がこの映画の全てだと思う 熱力学第二法則によって 「外部からの刺激がない孤立系では秩序は不可逆的に失われていきやがて崩壊する」 犯人は定職にもつかず家の中が全て 外部からの刺激がなく自分の偏った思考を増大させやがて犯行に及ぶ 世界のあらゆる価値観に触れ自分の中の思考を客観視することが必要だと感じた 犠牲になった女子学生にお悔やみ申し上げます 二度こんな卑劣な事件が起きないように

  • hik********

    3.0

    この叫びが止む日は来るのだろうか。

    やはり類似の事件を扱った「エレファント」と比較しがちになってしまう。 本作もあちら程では無いが淡々と展開する。ただ、冗長した「エレファント」と異なり、開幕まもなく銃撃が起こる編集は成功していると思う。 全編がモノクロ映像で展開し、台詞がほぼ無いというのも演出的には功を奏しているかと。 これまた「エレファント」との違いは、被害者の“その後”を描いているという点だ。 男子学生のジャン、女子学生のヴァレリー。 この両者が、凄惨な事件ののちにどういう人生を歩んだかが生々しく描かれている。 ネタバレになるので詳細は伏せるが、人間の心の在りよう、女性の強さを鮮烈に描いていたと感じた。 ただ、唐突に場面が進むため、初見ではやや混乱する。 映画作品としてはかなりの短編だが、強烈な描写も相まって十二分に衝撃は伝わる。

  • 一人旅

    3.0

    女性蔑視は犯人特有の思想だったのか

    ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作。 1989年12月6日にカナダ・ケベック州モントリオールにあるモントリオール理工科大学で発生した銃乱射事件を題材にした、上映時間80分弱のモノクロ映画で、カナダの俊英:ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務めています。 反フェミニストを標榜する25歳のカナダ人男性が単独で犯行、14名の女子学生が犠牲となった凄惨な銃乱射事件の顛末を、犯人側の視点と学生側の視点に分けて描いていく作品で、『エレファント』(03)や『ウトヤ島、7月22日』(18)のように、若者を狙った実際の事件をドキュメンタリータッチに映し出しています。 多数の学生で賑わう大学構内で突如響き渡る銃声と悲鳴、逃げ惑う学生達。女子学生が集中的に銃撃され、教室や廊下に無残に転がった死体の映像に戦慄させられます。ヴィルヌーヴ節炸裂の徹底したリアリズムのもと銃乱射の瞬間を再現した実録スリラーですが、モノクロの映像が視覚上の凄惨性を幾分マイルドにする効果を生んでいます。 そして、事件に遭遇した後PTSDに苛まれる学生の末路を描く等、事件が被害者に与えた深刻な心的影響も克明に描写していますし、凶行の動機となった女性蔑視(女性の大学進学・社会進出の否定)の思想が、犯人のみならず事件当時のカナダで一般的な思想であったことが窺い知れる社会派な一篇であります。

  • hsa********

    4.0

    被害者意識とオーバーリアクション

    時代の寵児、ヴィルヌーブの典型的なリアリズム映画。 時代の空気、虚無感、排他性を捉えてはいるが、やはりめんどくさい作家だ。 この映画の時間の操作は面白くはない。 そして、視点の複数性もちょっとテキトウだ。 客観性も思想性も芸術性もちょっとアヤシイ。 この世に何人の殺人鬼がいるのか知らないが、殺人鬼になりかけたが思い留まった人のほうが興味深い。 また、この世に何人のPTSDの人がいるか知らないが、克服した人のほうが興味深い。 クライマックスで犯人の血と犠牲者の血が意味ありげにつながるが、白黒画面が効をそうしてキレイだが、アホかと言いたい。 時代を代表する監督ではあるが、チト恥ずかしい。

  • oce********

    3.0

    悲劇と希望

    モントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件。 冒頭からいきなり銃が乱射される場面の、静と動の瞬間が捉えられる。 そこから銃撃犯。 そして二人の学生に焦点があっていき、男性と女性でそれぞれの視点で見せる。 モノクロなのも意味がある構成であり、銃の音だけが響く無機質な空間は独特。 ドゥニ・ヴィルヌーヴの演出もほとんどセリフなしでぐいぐい見せてくる。 悲劇の後の希望を見せる最後は安堵する。 二度と繰り替えしはしないと。

  • 柚子

    4.0

    ネタバレ静かに、響く

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • じぇろにも

    2.0

    ネタバレコピーを取る女子大生

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • fg9********

    5.0

    ネタバレ不憫でならないな……

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ot1********

    4.0

    あえてモノクロにするあたり絶妙

    凄惨な事件をパニック映画にすることなくモノクロで静かな静寂さを表現している。人間の持つ心の有り様が上手く表現できていると思います。

  • bui********

    2.0

    期待がはずれた

    映画の説明に加害者と被害者の両方の視点から描いてあると記してあったので 色々期待してみたけど 加害者の犯罪に手をそめるまでの理由や経緯がほとんどわからなくて もやもやした なんであんなことをするほどフェミニストを憎むようになったんだろう

  • has********

    3.0

    ネタバレ強い者に弱く弱い者に強い君は日本メディア

    このレビューにはネタバレが含まれています。
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