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ロスト・エモーション

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4.0

ネタバレ感情発露者が理性的管理社会から脱獄する話

近未来社会、理性合理性が極限まで行き着き感情は抑制困難ゆえに悪と見なされ、その発露の兆候が見られると病気と認定、ステージが不可逆的段階に進むと隔離され自殺へと追い込まれる。 一人の男と一人の女に感情が芽生え、次いで愛情へと発展。もはや抑制できない燃え上がる愛は理性管理社会からの離脱行へ発展する・・・ 個人的には非常にツボにはまってしまった作品。 〝悪”とされる感情が芽生えてしまった人間の戸惑いと困惑、抑制できない愛への発展からの自然受胎行為、そして自由を求めての逃避行というシンプルな構成が鍵。 二人の逃避行を助ける闇の感情発露者達の犠牲的行為も少し胸を打つ要素。 しかし、土壇場になってすれ違ってしまい彼女が死んだと思い込んだ男が感情抑制の新治療を受けてしまうという絶望的状況。そこからの収束がベタかもしれないが確かな希望を感じさせる描写でエンドとなってくれたので、こちらも胸を熱くすることが出来た。 ワイド感もダイナミック感もさほどないモノトーンの地味な映画。閉塞感に苛まれているような状況にある人なら何がしか感ずるところはあるかもしれない。 1.3倍速視聴でも問題感じず。普通速だと多少間延びした感じになったかもしれない。

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