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TAP THE LAST SHOW
2017年6月17日公開

TAP THE LAST SHOW

1332017年6月17日公開

たーちゃん

3.0

ネタバレ代わりは、いくらでもいる。

どこの国のいつの時代のお話?と思ってしまう設定です。 まず客がほとんど入っていない劇場主催のオーディションであれだけの人が集まるというのは何故なのでしょう。タップファンの中ではとても注目されているタップの名門劇場で、そこの閉館公演なので集まっただけの設定で、ただ出演者募集をしたところであれだけの人が集まるでしょうか。 それもかなりタップの上手い方々が集まり、演出家からかなり罵倒されたとしても降りようとしないメンバーたちです。 余程世間から注目されていたり、ギャラが良かったり、この舞台に出た結果何かの映画なりの作品に出られるとかの出演した結果、何かのご褒美が待っていないと、今の若者が集まるでしょうか。 確かに伝説のタップダンサーである渡真二郎(水谷豊)が演出するという事はあるのでしょうが、その辺の描き方が雑なので、渡真二郎の過去の栄光が良くわかりません。怒鳴られても降りない出演者のモチベーションに説得力がないと思いました。 例えば栄光の頃の映像だったり、オーディションの時に渡が来たら、もっと応募者が動揺するとかが必要だと思いました。 いくら最初に毛利喜一郎(岸部一徳)がラストショーの説得をしにきて話ているシーンがあったとしても今は足を悪くして酒に溺れる渡を見ただけでは説得力に欠けると思います。 せめて最初のタイトルバックのタップダンスは水谷豊さんのタップダンスで見せて欲しかったです。 タップ公演で集められ残ったメンバーのMAKOTO(清水夏生)、JUN(西川大貴)、RYUICHI(HAMACHI)、MIKA(太田彩乃)、YOKO(佐藤瑞季)ですが、それなりのバックボーンがあるにも関わらずきちんと描ききっていないので、物足りなさを感じました。おまけにきっとタップのダンスの実力でのキャスティングだったのでしょう。演技力がみなさんなかなか厳しく、キャラクターの良さが伝わってきません。 特にMAKOTOと森華(北乃きい)とのやりとりなどは、あまりのレベルの違いに見てられませんでした。 みなさんタップは見事ですけどね。 ストーリーはいわゆるパターンです。 MAKOTOの彼女の華は彼の生活を助けるために水商売で働き、MAKOTOの怒りを買ってしまいます。おまけに彼女は妊娠中でした。 JUNは自閉症。家庭には介護が必要な祖母がいて、それを姉に任せきっています。田舎に帰ることになり、この公演が最後となります。 RUICHIは人気ホストで応援してくれる客のマダムがいますが、自分が主役だと嘘を言っている。 MIKAは父親からタップを反対されている上に、喘息の発作を抱えていて、この公演を最後に引退しようと思っています。 YOKOは食いしん坊で、要求されたダンスがうまく出来ないです。 劇場の経営がうまくいかず、スタッフたちは離れていきます。 小屋主が倒れた事で融資もうけられなくなり、公演自体が中止になりそうになります。 色々な困難がありながらも、舞台は大成功。それとともに小屋主は亡くなってしまいます。 ありありのものなので、先は見えてしまいますがいい意味で分かりやすくて良かったです。 結局松原貞代(前田美波里)の息子がMAKOTOという事は、渡の息子だったということなんですかね? 華が渡に渡が事故にあったシーンをMAKOTOが再現する事を知り、そのシーンを再現する意味を聞くところがあります。 「小さいころにこれを見た記憶がある」といいます。 毛利が貞代に電話して「カエルの子はカエル」と言います。 おそらくそうなのでしょう。 見せ場はもちろん彼らのタップなのですが、意外に良かったのはそのショーの受付にきていたアステア太郎(HIDEBOH)と八王子のジンジャー(島田歌穂)のシーンです。 タップのメンバーを選ぶ時にちょこっと出演しているシーンがあって、ここだけの出番?と思っていたのですが、そんなことはもちろんなく、ステージでも何でもないところで二人で踊るシーンがあります。 とても不自然なのですが、そのダンスはとても見事でした。

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