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マンチェスター・バイ・ザ・シー
2017年5月13日公開

マンチェスター・バイ・ザ・シー

MANCHESTER BY THE SEA

1372017年5月13日公開

koko

4.0

静かに淡々と涙を流す

この監督、『ギャング・オブ・ニューヨーク』の脚本も手掛けてるみたいで、そういやあっちも父と息子とか家族愛に着目した映画だったなあ…懐かしい。あれも名作に入るだろうな。 そして、本作はマット・デイモンがプロデュースしたんだとか、へ~、プロデュースって具体的にはどんなことすんだ?という疑問はさておき、素晴らしい映画でした。ん?ドラマなのかな。映画情報検索したらドラマってなってた。クオリティ高すぎないか?? ちなみに受賞歴はこちら 第89回アカデミー賞 主演男優賞 脚本賞 第82回NY批評家協会賞 男優賞 助演女優賞 脚本賞 第74回ゴールデン・グローブ 男優賞(ドラマ) 納得です……ケイシー・アフレックの演技は素晴らしかった。そして多分この手の映画は賞レースに強い!審査員に非常に好まれる類のお話。 脚本もすごく丁寧に丁寧に登場人物の心を描いていて息苦しくなるほど…。 家庭を省みない男の一生消せない傷、後悔、懺悔…そして元妻の苦しみの日々…赦し。 16歳の甥っ子の揺れる心、反抗心と寂しさの狭間に垣間見える優しさ、脆さ、そして若さゆえの強さや希望。 後半結構泣きっぱなしだったなあ…ケイシー・アフレックの演技がとにかく素晴らしかった。 彼が演じなけれなここまでの涙は流れなかったと思う。 ただ淡々と己の過去から逃げ、でも逃げられず、だけど日々目の前にある問題を超えていかなきゃならない。 死にたいけど死にきれず、生きながら死んだ心を抱いて時の経過を静かに見つめる男と、それをとりまく周囲の軽蔑、抱擁、いろんな感情が川のせせらぎのように心地よい、そんな作品です。 しかし、アメリカ人て本当にこんななのかな? 毎度毎度どの映画でも必ず「別れて新しい夫と暮らす元妻が自分の兄の葬儀にくる」とか、 新しい夫を紹介したいから食事しよう、とかもう私の倫理観を超えてるわ。

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