まめた
4.0点
甥の面倒を見るためとはいえなぜそこまで 帰省したくないのかの理由が徐々に明らかになる。 あまりにも、一人が抱える過去の傷としては 重すぎる。 むしろ良く自殺せずに生きてきたなと思うくらいだ。 父を亡くしたばかりの甥っ子も 人懐っこいタイプでもなく。 そんな二人が果たして近づくのかなあと心配になる。 甥と叔父の距離感がなんとも微妙で、 例えばこれが女同士なら もっとハグしたり寄り添ったりと わかりやすいだろうけれども、 どこかテリトリーをけん制し合うような 雰囲気もあるのが面白い。 はっきりとわかりやすくはないけども 空さえ見てないんじゃないかという男が 少しずつ光を見るようになったんだなと そっと見守る映画だ。 傷をいやしていくのは時間とやはり人なのだな。 人間愛のある作品。
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