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DEMON デーモン

DEMON デーモン

BLACKWAY/GO WITH ME

91

ign********

4.0

ヒロインが美人ではない

アンソニーホプキンスが好き過ぎて、見かけると何かと見てしまいます。 私的には好きな映画ですが、夫には不評でした。 この映画をホプキンスが出演した理由は、『可能性』だとおもいました。大作に出ても、どうしようもないストーリーのモノも多い中で、観る側の想像力を低い流れで、ゆるゆると乗せていく。 レスターが何故、女性を助けたのか、それはやはり娘の存在だったのでしょう。 何もかもが駄目になって腐っていく街、それを受任している人々、レスターには正義感などで女性を助けたのではないのが分かります。 ハリウッド式だと、何か確固たる悪事を働き、正義の鉄槌を!というのがお定まりですが、この映画の主題は『悪vs悪』なのです。 レスターのセリフに、『頂点を極めた悪党は自分だけが悪党だと思うものだ、脇が甘くなる。そこを第二の悪が突くのさ』というような台詞があります。 第二の悪とは?と聞き返され、レスターは答えませんでした。 全てはレスターという男の内側に仕舞われた、些細な出来事。それで良い。 やはり、どこか『羊たちの沈黙』に通じるものがあります。ハンニバルも、多くは語りませんが、その闇を深く永く感じるのは、ホプキンスの演技でしょう。 悪役が何をしたのか、顔が恐ろしく残忍で、卑劣だった、コレだけで想像力が広がります。 女性を殴り、薬をばら撒き、人心を備えない。純粋でシンプルな悪党でしょう。 相棒の若者も、腕っ節が十分に強い。 おそらく何かをして刑務所から出てきた所で、あの土建屋で働き出したのでしょう。 観客がストーリーを埋めていく、そんな映画でした。

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