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リメインダー 失われし記憶の破片

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1.0

ネタバレな、何なんだこれは・・・完全ネタバレです

WOWOWシネマにて視聴。いや、これは酷い。 冒頭から序盤、100歩譲って中盤までは面白かった。 建築物落下の事故により、頭に損傷を受けた被害者。記憶の殆どが欠如している。覚えているのは断片、断片のシーンのみ。 高額の慰謝料(10億円だっけ)を受け取るが、人生を潰されたの想いでウツウツと生きている。 ふと、「記憶の再現・再生」を思い立ち、潤沢な資産の元「記憶の復元作業」をする。 秘書を雇い、大勢の役者を雇い、記憶そのままの屋敷や部屋を復元し、記憶通りに役者に演技して貰う。ハッキリ記憶に残っている人物の顔は似ている俳優を、顔がぼんやりしている人物には、頭から全身タイツをかぶって(マグマ大使で言う所の)人間モドキの様に扮して貰う。 何と、面白そうな映画なのでしょう。確かにこの辺りまでは良かった。 が、どんどん酷くなる。(以下完全ネタバレ) 猫が「記憶の猫と違うから処分して、違う猫を用意してくれ」と言ったり。 テレビの銀行強盗逮捕のシーンを見て「銀行強盗シーンを作ってくれ」と。 最初は倉庫の様な所で役者に演じて貰ったが、皆を騙して「本当の銀行強盗を本物の銃で行う」 そして、銃が暴発して犯人役の一人の役者が死亡し、演技中止の監督指示が出るも主人公は止まらない。周りの役者を次々とライフルで殺して行く。 で、一人現場から逃げる主人公。 そしてフラフラと歩いていると、冒頭の事故に遭った建築物の下に。 そして、またも事故が再現される直前で映画は終わる。 (建築物の屋上ガラスが無傷なので、タイムリープしたにしか見えない) が、この映画は別にタイムリープ物でも何でも無く、単なるサイコなサスペンス。この激烈に矛盾するラストシーンは、単に監督か脚本家が「趣味」により「外連味たっぷり、謎たっぷりのラストにしたかった」だけの、訳の解らないラストにしてしまった。 これは、映画として体をなしてないです。断じて。 まだ、ラストにいきなり神様だの宇宙人が出て来て「お前、やりなおせよ」と言い、空間がぐにゃっと歪んで過去に戻った方が何万倍も整合性が有るし説得性が有る。 下記に、ラストナレーションの完全もろネタバレを書きます。ご注意。 ラスト、落下物が落ちて来るのを待っている主人公の独白シーンです。 「過去の記憶は断片的だ  空から降ってきた何かの破片に打たれて地面にたたきつけられた  その先の記憶は真っ白だ    いつか太陽が沈み、宇宙の営みは徐々に途絶える  音楽も繰り返しも無い退屈な世界  改装する建物もリハーサルする俳優もいない  でも今は雲間から何かが落下する  向きを変えながら 行きつ戻りつしながら  俺はここに生まれ変わった  そして再び待っている」 そしてENDロール。 こりゃダメだ。酷すぎる。タイムリープ物なのか、全て夢オチなのか、妄想なのか、全く解らない謎をラスト1分で登場させ、厨二全開の台詞を主人公に言わせENDロール。 一見の価値無し。人生の1時間40分を無駄にします。

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