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LOGAN/ローガン (2017)

LOGAN

監督
ジェームズ・マンゴールド
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  • みたログ 4,116

3.92 / 評価:3,282件

最後のミュータントの、最期は

  • TとM さん
  • 2018年9月21日 11時14分
  • 閲覧数 953
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

大人になったからなのか、本作みたいな妙に現実的で苦味のある作品を好むようになった。子供の頃は嫌いだった山菜の天ぷらが美味しく感じるアレだ。
XMEN2の内容がちょっとアヤシイ感じだった私だが、今作は歴代のシリーズの中でも屈指の出来だと思う。メチャメチャ好みだ。

まず認知症のチャールズをくたびれたオッサンのローガンが介護している姿にグッときた。愛と尊敬、苛立ちと失望がごちゃ混ぜになる、人生の終盤が観ているこっちに否応なしに伝わってくる。
この二人のやり取りを観ているだけで、「ああ、今までのXMENとは全然違うんだな」とわかる。

対してミュータントの少女ローラは、狂暴さも態度も若い頃のローガンそっくり。シリアル食べてる所に敵が来た辺りなんか、ふてぶてしさも自分の強さへの自信もまんまローガン。

彼女の事を気にかけているチャールズの脳裏にあったのも、やっぱり若かりし頃のローガンなんじゃないだろうか。荒々しさの中に隠れている不安と孤独に、チャールズだけは気づけるのだろう。能力的にも、人間的にも。

ローガンとして残された人生をつましく送っていたはずが、ローラの為に再びウルヴァリンとなって闘う。傷は癒えず、ボロボロの状態で、それでもかつてのように、仲間の為に。

大切なものを守ろうとして、でも不死身である宿命からいつもその死の瞬間を目の当たりにして来たウルヴァリン。
そんな彼がローラに看取られる時、「こんな感じか」と呟きを残す。それは間違いなく人間・ローガンとしての最期。
出会った人が、自分の人生を見届けてくれる。その有り難さ。出会った人を守る事が出来た。その満足感。自分が死ぬことを悲しんでくれる人がいる。その幸福を噛み締めているように思えて、涙が溢れてきて抑えられなかった。

余談だが、世界からミュータントがいなくなっている理由について、おぶおぶと泣きながらエンディング直後に気づき、隣の夫に興奮ぎみに話す。
「あの科学者の人が食べ物に何か混入させてミュータントを弱体化させてたんだね!」
「そうだよ。」
「だから新しいミュータントも生まれてこなかったのか!」
「そうだよ。」
「気づいたから良かったけど、ちょっとわかりにくかったよね!もっと明確でもいいと思う」
「アメリカでは食品に何かを混入されているっていうのは、ポピュラーな陰謀論なんだよ。みんなが疑ってるっていうか」
そうなの?!なるほど、勉強になりました。
結構社会派の映画でもあったんだなあ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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