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光と血
2017年6月3日公開

光と血

1132017年6月3日公開

rat********

4.0

絡み合う人と人。生き続ける事の意義。

日曜日の昼間に見る映画じゃなかった。メチャクチャ重い。ズッシーンと考えさせられる一本でした。 登場人物が多く、あっちへ行ったり、こっちに来たりで、話を理解するのがとても大変だったが、話が進むにつれその人たちが絡み合ってきて面白かった。 あまりにも上手く出来すぎている展開と言えばそれまでなんですが、まぁ、そういうストーリですから。その辺は深く追求せず、作品を楽しませてもらいました。 加害者と被害者。そして、それを取り巻く人々の苦悩。 【ネタバレ】 突然の喪失に被害者の身内が落胆するのは、当然と言えば当然なのだが、それと同様に加害者の家族も、また苦悩を強いられる。周囲からの偏見という、ある意味、罰に近いものだと思うが、家族は悪いことをしたわけではない。ただ、一緒に住んでいたというだけで罪に問われなければいけないのだろうか? 善意の塊のような人間にも、魔が差すという瞬間があった。罪を償うかのように、善意に更ける裏には、加害者である苦悩が付きまとっていたのかもしれない。 被害者の身内は、加害者を恨むことで生存意義を抱いているようにも思えた。自分の好きなリベンジもの然り、この恨みが晴らせた時にどう思うのか?生存意義が失くなってしまうのか? 被害者の身内が生き続けるためには、どうすれば良いのか?何が必要なのか? 複雑に絡み合う人の繋がりのなかで、被害者の身内、加害者の家族、そして、加害者と被害者のそれぞれが互いの想いを感じていく。 生きていくことの素晴らしさを説いた作品だと思います。哀しみを乗り越えて、それでも人は生きていく。 重い話ではありましたが、最後には希望の光に包まれるという、前向きな一本でした。

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