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ザ・レイジ 果てしなき怒り (2015)

TORO

監督
キケ・マイーヨ
  • みたいムービー 2
  • みたログ 25

3.32 / 評価:19件

解放感溢れる服役制度

  • fg9***** さん
  • 2017年12月14日 10時23分
  • 閲覧数 558
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 …あらすじは解説のとおりと書こうと思ったら空欄で、レビュー数も未だ0件だ。
 よっぽど人目に付かない作品なのだろう。
 でも、最初のレビューだなんて、なんだかチョッピリ嬉しいな。
 アンダルシアが舞台だ。
 トロ(マリオ・カサス)と2人の兄の3兄弟は、裏社会を牛耳るロマノ(ホセ・サクリスタン)の命令で強盗を決行するが失敗に終わる。
 パトカーに追われる最中に長兄アントニオは死亡し、トロは警察に逮捕される。
 それから5年が経過する。
 昼間は運転士として働き、夜は刑務所に戻る服役生活を送っていたトロは、間近に迫った出所の日を待ちわびていた。
 恋人もいて真人間に戻る決意を固めるトロだったが、その矢先、組織の金を横領して娘を人質に取られたという次兄ロペス(ルイス・トサル)が助けを求めてくるのだった。
 トロはロマノを真の父親のように慕っていたが、長兄アントニオの死亡はロマノの差し金だと知って激怒し、ロマノの金庫から大金を盗み出すことに成功するのだった。
 ロマノもトロのことを我が子のように可愛がっていたが、裏切り者の制裁には手段を選ばず、報復の刃をトロの恋人に向け、彼女の眼ん玉を抉り抜いてしまうのだった。
 で、真の親子の如く振る舞ってきた二人の間に亀裂が入り、抗争がおっ始まるという訳だ。
 果たして、人質に取られた次兄ロペスの娘は解放されるのか?
 トロとロマノの対決は如何なる結末を迎えるのか?といったストーリーだ。
 そのストーリー以前に、スペインの服役制度は興味深かったな。
 昼間は外で働いて、夜の10時までに刑務所に戻ればイイというもので、恋人との逢瀬も十分愉しめるという解放感溢れる服役制度だった。
 次兄ロペスの娘はボーイッシュで愛らしかったな。
 ロペスは、奪った大金を携えてアフリカへ高飛びを決め込むのだったが、娘が分かれた母親に会いたがっていたので、高飛びする前に会わせてやるのだった。
 で、母親と娘が再会を喜んでいる間に、ロペスはソッとその場を離れて身を引くのだった。
 しかも、大金の入ったバッグをその場に置き去りにして……クズのいかさま野郎かと思ったが、親子思いのイイ奴でホロリとなった。
 ロマノを演じたホセ・サクリスタンは何処かで見たことがあると思ったら、『バスルーム 裸の2日間(2011)』『マジカル・ガール(2014)』 に出演しており、本作が3作品目の出演で撮影時78歳ぐらいだが、ナイフの扱いに長けた凄みのある悪党で存在感があった。
 で、原題は『TORO』で、邦題は「アウトレイジ」を意識したような『ザ・レイジ 果てしなき怒り』だが、トロの心情を思えば、邦題も満更捨てたものではなかったな。
 で、トロは、『ザ・レイジ 果てしなき怒り』の熾火を滾らせてロペスの許へと向かうのだが、その時の武器が車のタイヤ交換の時に使うジャッキというのが可笑しかったな。
 それがまたイイ働きをするので、小細工の芸は細かかったな。
 ここまで書いたら、完全ネタバレにしてしまおう。



 トロとロマノの対決は、ロマノがトロの腹をナイフで刺すが、ロマノは側近のNo1の男に拳銃で撃たれて殺されてしまうのだった。
 トロとロマノの対決がトロの有利に働くように、ロペスがロマノの側近のNo1の男に、「あんたのワイフをロマノが寝取った」との偽の情報を流したのだった。
 トロは、10時までに刑務所に戻らなければならなかったが、翌日になってしまい、腹から血を流したまま刑務所へと続く道を辿るトロの後ろ姿は哀感たっぷりで、なかなか見応えのある作品だった。
 3.3点といったところかな。

詳細評価

物語
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映像
音楽

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