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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール (2017)

監督
大根仁
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2.97 / 評価:1,348件

かわいい顔してフルボッコ

  • dr.hawk さん
  • 2017年9月17日 0時00分
  • 閲覧数 4393
  • 役立ち度 28
    • 総合評価
    • ★★★★★

2017.09.16 MOVIX京都


渋谷直角原作の同名漫画の実写化作品
奥田民生を崇拝する雑誌編集者とアパレル会社の美人プレスとのラヴコメ映画
監督&脚本は大根仁


物語は主人公コーロキ(妻夫木聡)の日常が描かれて始まる
彼は33歳の雑誌編集者で奥田民生の着飾らない自由な生き方に憧れ崇拝している男だ
彼の務める出版社は『マレ』というライフスタイル誌を発行している会社で、家電雑誌の編集部から異動してきたばかりだった

ある日、編集長の木下(松尾スズキ)の命令で、先輩のヨシズミ(新井浩文)と一緒に打ち合わせに向かうことになったコーロキは、そこで天海あかり(水原希子)と出会う
彼女に一発でハートを撃ち抜かれたコーロキは良い恰好をしようと浮かれるが、それが原因で初仕事に暗雲が立ち込める


物語のテーマは「天然は計算」なのだろうか
女性の仕草はすべて「ある計算が働いている」と感じてしまった

ヒロインのあかりは「男が求める女」を演じることで自らの欲求を満たしていくタイプの女性で、それに振り回されるのがコーロキたちという図式である

だがその小悪魔系も「欲求を満たす為の計算」であり、それを見抜けないバカたちが右往左往するだけである


タイトルおよび劇中歌で何度も登場する奥田民生を「気楽に生きている」と評するコーロキは、自分が崇拝するものに対しても理解できておらず、「自分の解釈」で「見たいように見ている」だけである

あかりに「私の何を知ってるの」は、まさしく言い得て妙であり、コーロキは「自分の尺度で相手にレッテルを貼る」だけの知性しかなく、インテリジェンスは皆無である


結局のところ、あかりの生き方に学んである種の成功を収めるが、それは彼が意図した生き方ではなく、あかりのように自分の欲求と両立させるには至らなかった

それはあかりが「欲求に対して従順で、その為に計算した生き方」をしているのに対し、コーロキは「あかりの生き方の表面を真似てわかったような気になっている」だけだからである

相手が思うような相手になる、と言うのと、自分の欲求の為に相手が思う人物を演じる、との間には大きな溝がある


まあ、深く考える映画ではないのだが、こと恋愛の教科書としては意外と秀逸な印象を受けた


そもそも人は見かけで相手を判断する
特に初発は間違いなく「見かけ」重視である

その「見かけ」には内面が漂っているのだが、「自分の好みの見かけ」でなければ興味を持たない

その「見かけ」で興味を惹きつけ、「中身」を相手の理想(想像)に近づける為に「嘘」を混ぜることもある
本作のあかりはそれを「誇張」しているキャラクターであり、「嘘の混ぜ合い」は男女どちらも行っている

コーロキはその「嘘=実力以上」を見せようとして失敗したが、あかりはそれを自然体でやってしまう
それを「魔性」というとミステリアスに思えるが、その実「巧みな技巧」であり、積み重ねた計算と経験に過ぎない
周りにはいないが相手にしたくないタイプである


この映画では同じように「嘘を混ぜる」のが上手い女がいる
コラムニストの美上ゆう(安藤サクラ)である
彼女は編集者との距離感と信頼性を図るために難題を吹っ掛けるタイプであり、そこに自分優位で仕事を勧めようとするしたたかさが潜んでいる

嘘=虚構であり、本性を隠す仮面であるが、仕事に対してプライドの高い彼女は、それを貫くために「見た目」を偽装する
これも実に厄介なタイプで、あんまりお近づきにはなりたくない


いずれにせよ、あかりのような生き方は男性には向いてないんでしょう
コーロキが真似ても充実感がないように、男は本音を愛してほしいと願う人種なのかもしれません

生物学的に「てか、やりてえ」と言っちゃったコーロキは愛すべきバカですが、女性は目的の達成よりもその過程とポジションに重きを置くような感じがします

真相は闇の中ではありますが

詳細評価

物語
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演出
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音楽

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  • 不気味
  • コミカル
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