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上映中

草原の河 (2015)

河/RIVER

監督
ソンタルジャ
  • みたいムービー 31
  • みたログ 70

4.09 / 評価:57件

ヤンチェン・ラモ。彼女がすべて。

  • 映画のこづち さん
  • 2017年4月30日 21時10分
  • 閲覧数 1228
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

(映画祭の解説)
羊を追う遊牧民の一家。ひとり娘の幼いヤンチェン・ラモは、自分のあとに赤ちゃん
が生まれたら、両親が自分にかまってくれなくなるのではないかと不安になっている。
父のグルは村人たちと接することなく暮らしている。かつて祖父が家を出て僧侶に
なったため、グルは親から十分な愛情を与えられなかったという思いが強い。祖父と
父、父と娘はそれぞれぎくしゃくした関係のなかで生きている。やがてその関係が変
化する時がやってくる。幼い女児の目を通して描く、チベット遊牧民一家の物語。雄
大な風景のなか、少ないセリフとともに映画は淡々と進行していく。新鋭監督のソン
タルジャは、ペマ・ツェテン監督の『静かなるマニ石』(05)や『オールド・ドッグ』
(東京フィルメックス2011最優秀作品賞)で撮影監督と美術監督を担当した注目のチ
ベット映画人。上海国際映画祭2015でヤンチェン・ラモが最優秀女優賞を受賞。


そ、そうだったのか。↑の作品解説をコピペして初めて知った。ヤンチェン・ラモが
最優秀女優賞。わかる~。もう、かわいくてかわいくて。
“かわいい”とは、イマドキのアイドルみたいな顔だとか、やたらと整っているとかで
は全然ない。画像を見ていただきたいが、私たちがイメージする“いかにもチベットの
女の子”である。もう、表情からしぐさから、かわいい。“おてて”もかわいい。
終始ニコニコしているわけではなく、どちらかというと、不機嫌なシーンが多かった
ような気がする。しかし、そんな幼い彼女にものすごく惹き付けられるのだ。
ストーリーなんていらない、と思ってしまう。それでも、物語は家族の複雑な事情を
抱えて進んでいく。

父は祖父と距離を取っており、用事があってもヤンチェン・ラモを連れていって彼女
にことづけ、自分は会わない。それを妻には内緒にしている。そんな父のことは地域
で皆が知っており、ヤンチェン・ラモは近所(といってもおそらく家はずいぶん離れ
ていそうだが)の男の子たちに「お前の父ちゃんは~」みたいにいじめられる。そし
て母のお腹には赤ちゃんがいて、それも悩み。
よく考えたら重たい展開なのだが、解説のとおりセリフも少なく淡々としている。

淡々。でも。見てよかった、すごくよかった。彼女の顔がずっと浮かんでいる。日本
でも公開されるといいなと思う。この魅力的な小さな女の子に会いに行ってほしい。
雄大な河は、大きな隔たりの比喩。


(東京国際映画祭2015 P&I上映で鑑賞)

詳細評価

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