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ある決闘 セントヘレナの掟
2017年6月10日公開

ある決闘 セントヘレナの掟

THE DUEL

PG121102017年6月10日公開

chu********

3.0

画面に釘付けにはなります。☆3.5

めっきり影を潜めた西部劇にあって、ウエスタン・ノワール第2弾と銘打たれた作品。ドンパチ銃撃戦は控えめで、人種差別や宗教を絡めたジワジワと汗がにじむような心理戦中心っちゅうのが現代風なのかな。そして終始、暗くて重い(苦笑)。微妙かつ少々奇妙な妻と夫の関係もポイントです。 あのヘレナ式決闘というのは、西部劇では有名なんですか?互いの左腕を布でガッチリ結び、右手に持ったナイフでどちらかが死ぬまで刺し合うって…ひぇぇ、ガンファイトよりも凄惨や。デヴィッドの父親はこの決闘で絶命。もちろん後年、デヴィッドは父を殺したエイブラハムと再会しますが…。 エイブラハムの薄気味悪さが見どころです。表向きは紳士的なプリーチャー(説教師)ですが、人心を掌握してしまう不思議な力を持っている。彼の悪行を隠密に調べにきたデヴィッドをわざと泳がすような行動をとり、友好的に近づきながら「何もかもお見通し」と言いたげな挑発的な圧もビシビシ。何を考えているんだ、こいつ? デヴィッドをいつ仕留めようとしているんだ?という緊張感がずーーーっと続きます。 で、ついに二人の死闘が始まりますが…。デヴィッド、お前、詰めが甘いねん! エイブラハムがここまで生き伸びてきた老練さ&執念を見くびったらアカンで!とどやしつけたくなりました(汗)。 エイブラハムの薄気味悪さは、ウディ・ハレルソンの功績でございます。「スウィート17モンスター」で「こんなエエ感じの役もできるんや」なんて感心したのも束の間でした。アクの強い役から足を洗ったわけではないのね…。振れ幅に耳キーンとなるわ(by 後藤輝基)。

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