【劇場版】 嘆きの王冠 ~ホロウ・クラウン~/リチャード三世
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)

不気味33.3%絶望的33.3%知的33.3%

  • cha********

    5.0

    リチャード3世の血を引くカンバーバッチが熱演

    シェイクスピアの戯曲のうち、「リチャード三世」は、悪役(*)が主人公なのに現代でも人気の高い作品で、何回か映画化されている。私もこれまで、①ローレンス・オリヴィエ、②イアン・マッケラン、③アル・パチーノ主演の映画で観てきた。(なお、②は20世紀初めに舞台を設定した翻案、③は一種の”メイキング”である) (*)あくまでも、シェイクスピアが悪役として描いている、という意味で、史実とは異なる面もあるようだ。 さて、私にとって4本目になるこの映画では、(Wikipediaによれば)自らがリチャード三世の血を引くベネディクト・カンバーバッチが、その役を演じた。セリフも含め、シェークスピアの原作に忠実で、禍々しい人物像を描き出している。カンバーバッチが(ローレンス・オリヴィエ等とは異なり)美男子ではないことも、効果を増した。今のところ、彼以上の適役は思い当たらないほどである。 義父と夫をリチャードに殺されたアンを、そのリチャードが口説き落とすくだりは、原作の戯曲でさえ論理に無理がある印象を受けるが、本映画でも、アンの心境変化には説得力がなかった。(蛇足ながら、この点で案外面白かったのが、アル・パチーノの作である) 王位についてからは、裏切りを恐れ、また自らが葬った者たちの幻影に悩まされ、心が休まることがない。この心理を、指をテーブルにせわしなく打ちつける音で表しているが、いささか趣味が悪く、「イライラするから、やめてくれ!」と思う視聴者も多いだろう。 最後の、”A horse! a horse! my kingdom for a horse!”(馬をくれ! 代わりに王国をくれてやる!)は、”大見得を切って”言いたくなるような名セリフだが、けれん味を抑えて、万事休したリチャードが絞り出すような、迫真の演技を見せてくれた。(またまた蛇足ながら、イアン・マッケランの作でのこのセリフの使い方は、実に傑作だった)。 なお、映画「もうひとりのシェイクスピア」では、この「リチャード三世」という戯曲がどういう意図で作られたのか、推論を展開しており、着眼点としては面白いと思った。戯曲は冒頭部分など一部が演じられるだけだが、私としては、この映画も含めて(リチャード三世を描いた映画を)5本観た、ということにしておこう(笑)。

  • aka********

    3.0

    ネタバレ壮大なる歴史絵巻の終焉

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
【劇場版】 嘆きの王冠 ~ホロウ・クラウン~/リチャード三世

原題
THE HOLLOW CROWN/THE HOLLOW CROWN: Richard III

上映時間

製作国
イギリス

製作年度

公開日
-

ジャンル