作品レビュー(7件)
- pop********
3.0点
ネタバレ実話に驚き
このレビューにはネタバレが含まれています。 - oir********
4.0点
エンドクレジットで実話らしき事が述べられるが、だとするなら驚きの逃避生存記録。 フィンランド内ドイツ軍捕虜収容所におけるフィンランド女子看護師とナチスドイツ人青年将校(撮影担当)の出会い、恋愛、逃避行を描いた戦争叙事大作。 テーマとしては珍しくないかもしれないが、ストーリー展開の振幅・起伏が結構大きく、集中が途切れることなく最後まで見させられてしまった。 ヒロインの看護師が一本芯の通った強さの持ち主で、まさしく彼女が本作の明確な〝要”であったことが最大の肝。 ドイツ人司令官にも全く物おじせず重大な裏切りをなぜか許してもらったり、ドイツ側に加担するフィンランド人猟師さえ彼女を見逃すなど(彼には他の理由もある)、それらも彼女の芯の強さが招いた幸運のように思わせられた。 ドイツ人将校側のストーリーも出来過ぎだが、そういった万に一つの偶然の奇蹟が重なっての逃避恋愛行の成就には再度繰り返すが全く驚かされた。 それ以外の描写として、お決まりドイツ軍の数々の残虐行為も勿論あるが、意外と感じたのが冷酷そうなドイツ人司令官も気丈なヒロインに詰問され弱気な言葉を吐いていたこと。 彼らも皆が皆心の底から同意して残虐行為をしていたわけではないということなのだろう。 正直言うとうんざり気分で視聴を開始したが、良い意味で裏切られた佳品。 四つ星
- cre********
3.0点
悪い映画ではないですね
- sna********
3.0点
狭い意味の戦争映画とは多分言えないだろう。しかし超大国の狭間でもがき苦しみながら生きる人々、小国を描いた、その国発信の映画が増えてきたことで、そうした一つ一つの映画をパズルのピースのように、超大国視線ではない角度から第二次世界大戦を再構成していくことができる。 ソ・フィン戦争などについては少し知っていたとはいえ、戦争中のフィンランドについては、あまり知らなかった。ましてノルウェーに残されたドイツ人とフィンランド人との間の子供の話なども始めて聞く話で驚いた。 とにかくこうした小国の映画は視野を広げてくれ、あらたな気づきを与えてくれる。
- lov********
4.0点
ネタバレ●●心に残る映画●●
このレビューにはネタバレが含まれています。 - yio********
3.0点
である。 ドイツ軍に虐げられる、助産婦とドイツの脱走兵との恋愛が描かれている、自分はドンパチもラブストーリーも好きじゃないが掘り出し物を探してみて見たが、大方予想どおり、ドつまらんと言うほどでもないので下の上というところで3.
- らりくま
4.0点
まず最初に言いたいのが、邦題は映画の内容を全く反映していないということです。このため、映画と観客のミスマッチという不幸な結果になることを心配しています。邦題を見ると戦争アクションものと誤解されそうですが、原題は「助産婦 (Midwife)」、内容から言えば恋愛映画です。但し、背景は悲惨を極めた戦場であって、ロマンチックな恋物語を期待すると、これもまた見たくないものを見せられることになるかもしれません。あえて言えば、不幸な歴史に翻弄された男女の極限状態での愛を描いたといえばいいでしょうか。映画の最後に、主人公たちのその後が語られていることから、少なくともモデルとなった実話があったのではないかと思われます。(知っている方がいたら教えてください) 正直に言えば、映画としての立て付けはあまり良いとは思いません。唐突な部分や散漫に感じる部分も少なくありませんが、悲惨な歴史を正面から見据えた正当派のドラマで、フィンランドのアカデミー賞をとったというのも頷けます。この映画が、日本にいる私たちにも正しく理解され、ひとりでも多くの心ある映画ファンに届くことを願っています。