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ジーサンズ はじめての強盗 (2017)

GOING IN STYLE

監督
ザック・ブラフ
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3.76 / 評価:805件

解説

モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンというオスカー俳優たちが一堂に会して放つコメディー。ひたむきに働き権利を得た年金を打ち切られた高齢の男性3人が、銀行強盗に及ぶ姿を生き生きと描写する。メガホンを取るのは『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』で監督と脚本と主演をこなしたザック・ブラフ。主人公たちのぶっ飛んだ行動が見どころ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ウィリー(モーガン・フリーマン)、ジョー(マイケル・ケイン)、アルバート(アラン・アーキン)は、平穏な余生を過ごしていた。ところが長年勤めた会社の合併により年金をカットされてしまい、平均年齢80歳以上の彼らの生活はお先真っ暗の状態に。追い詰められた彼らは、思いがけない行動に出る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

「ジーサンズ はじめての強盗」レジェンズの面目躍如!絶妙なバランス感覚で魅せる痛快コメディ&ドラマ

 40年以上働いた会社から年金の支払いを停止された友人トリオが一念発起して銀行強盗を企てる。彼らの奮闘&友情を描く、痛快コメディにしてヒューマンドラマ。

 なにはさておき、主人公を演じる80歳のモーガン・フリーマン(ウィリー)、83歳のマイケル・ケイン(ジョー)、82歳のアラン・アーキン(アル)という、アカデミー賞俳優たちの夢の共演が話題であり、最大の見どころであることは間違いない。コメディだからといって大げさな芝居やキャラクター付けをせず、毒舌まじりの掛け合いや、無言の時間を気にしない空気感、言外の意味を匂わせる表情で、3人の関係性を構築するアプローチはさすがレジェンズ。

 銀行強盗決行を決意してからは、万引きの実地練習でジョーが運転する電動ショッピングカートの前カゴにウィリーが乗せられて公道を走るシーンや、射撃の訓練でアルがふっとばされてアタアタするシーンなどがあるが、それらも最低限のコミカルさに抑制されている。監督のザック・ブラフがベタな老人キャラという枠に3人をはめず、リスペクトをもって演出していることが伝わってくるから、本作は徹頭徹尾、喉越しがいいのである。

 一方で、強盗にびびった銀行員がお小水を漏らし、クリストファー・ロイドが振り切った老人キャラで爆笑を誘う。必要最小限のザ・コメディ的アクセントを脇役に振り分けることで、引っかかりを残すバランス感覚も見事である。

 社会的弱者の彼らが、失った年金相当額だけを、圧倒的強者の銀行から取り返すという法的にはアウトだが共感できるシナリオを手掛けたのは、ビル・マーレイ主演の「ヴィンセントが教えてくれたこと」や、「ドリーム」の脚本&監督を務めたセオドア・メルフィ。年金不安が叫ばれる少子高齢化社会の日本人ならずとも、彼らが直面する問題は他人事じゃない。だから住宅ローンや病気、恋愛にまつわるサイドストーリーに関しても、心のなかで声援を送りっぱなしだ。

 気づけば優れたケイパー映画でもあった物語がエンディングに到達しようかという頃に、ジョーと観客は、本筋に影響のない意外な事実を知らされるのだが、それがすさまじく粋! コース料理で観客を満足させたのに、邪魔にならないお土産も持たせてくれるメルフィの仕事にも注目だ。(須永貴子)

映画.com(外部リンク)

2017年6月22日 更新

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