ここから本文です

修道士は沈黙する (2016)

LE CONFESSIONI/THE CONFESSIONS

監督
ロベルト・アンドー
  • みたいムービー 56
  • みたログ 89

3.30 / 評価:69件

G8vs神父

  • chu***** さん
  • 2018年3月19日 0時11分
  • 閲覧数 1557
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

わりと好きな感じの映画でした。
ごく普通の2サス。とても上品な2サスです。
それ以上でもそれ以下でもないです。
ですが、端正な佇まいのミステリー劇場です。

登場人物たちも映画の鑑賞者も、知りたいことはズバリ、神父様なに聴いたの?
当然、真相が明らかになるのは終盤ですが、そこまで至るに退屈することはありませんでした。
ちなみに、ポアロもコナン君も出てきません。つまりそうゆうシーンは無いってこと。
そのかわり、好奇心旺盛な女性作家さんが、ちょっぴり探偵紛いのことをします。

見所は美しい風景。
美しい別荘。
美しい鳥と声。
そして犬。
特に湖畔の朝焼けと夕焼けのグラデーションが美しいです。
ちなみに、別荘の持ち主のご当主が映りますが、この爺様、呆けちゃって銀行の暗証番号が分からなくなっちゃって家族が必死こいて憶い出さそうとしているって小ネタが挟まってます。

物語の舞台は、実際に2007年に行われたサミットの舞台、ドイツのハイリゲンダムの富豪の別荘を使用して、G8を再現しています。
初っ端のドイツの空港シーンからいい感じです。ドイツの現状をいい感じにさらっと見せてます。
そして、途方にくれたような神父。

何故かG8にお呼ばれした門外漢の神父様。
実は、呼んだのはIMFの総裁。
ところが、本会議の前にその総裁が死亡。
その直前に総裁の告解を受けた神父は、当然容疑者。
今回の会議でとある発表を行う予定だったG8の面々は、神父がその発表に絡む重大な秘密を総裁から聴いたと思い、どうにかして神父から聞き出そうとする。

相手が欧州人にとっては粗略に扱えない神父ってところが、しかもヴァチカンの汚濁にまみれた枢機卿とかじゃなくて沈黙を誓う神父ってところが斬新です。
貨幣経済世界の守護者を自負する経済成長信徒の人々と清貧のカソリック信徒の穏やかな綱引き。
手荒なことは一切起こらず、各国大臣たちも神父になんら無理強いせず。たとえ経済至上主義者であっても建前上はキリスト教徒。皆さん、神父様に礼儀正しく懇願。
ケインズの言葉とか、主の言葉とか、特に経済学の御託が並べられますが、あんま気にする必要ないです。
実際の当時のサミットの経済問題部門の内容を踏まえて、経済の舵取り人たちの苦悩を創作してるなぁってことは感じました。
(ハイリゲンダムサミットの議題内容は、外務省のHP等確認出来ます)

主人公が神父であること、バンカーの告解(原題の直訳は「告白」)から、ヒッチコックの「私は告白する」がよぎるが、劇中でも、この作品が口に上がります。
本作品の神父は告白するのでしょうか。

さて、神父の全てが最初から神の門下にいたわけではありません。
2サスの終幕は、もちろんネタばらしです。
神父は皆の前で何をするのでしょうか。

クライマックスはまるでハンカチ落とし。
犬は何を感じ取ったのでしょう。
そして、犬が主人を変えるときとは。

PS
現在はG7です。
ハイリゲンダムの次のサミットは洞爺湖でしたね。
ハイリゲンダムでのサミットのホステスはメルケル首相でした。
はて、日本の首相はこのとき誰だったかいな。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ