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修道士は沈黙する (2016)

LE CONFESSIONI/THE CONFESSIONS

監督
ロベルト・アンドー
  • みたいムービー 55
  • みたログ 89

3.30 / 評価:69件

僕はシェパードじゃないんだけど…(by犬)

  • bakeneko さん
  • 2019年7月1日 12時13分
  • 閲覧数 98
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

寓話的でミステリアスな作風が特徴のロベルト・アンドー監督の作品で、“G8の会議中に死亡したIMF会長に何が起こったのか?”―解明のカギを握る修道士の行状を通して、経済的な発展よりも優先させるべきものを提示してゆきます。

IMF会長(ダニエル・オートゥイユ)の趣向でG8財務相会議が催されるホテルに絵本作家や修道僧(トニ・セルヴィッロ)も招聘される。晩餐会の後会長は修道僧に内密に告解をするが、翌朝死体となって発見される。地元警察とG8に参加していた各国代表は“前夜の告解で何が語られたのか?”を解明しようと僧を審問するが…というお話で、劇中でも引用される「私は告白する」や「日曜日には鼠を殺せ」といった告解の守秘義務を巡る葛藤劇と、修道士の行動や童話作家の描いた絵がモチーフとなる風刺寓話をブレンドしつつ、“経済発展を名目に犠牲にしてはならないもの”を暗示してゆきます。
推理ものとしては、明確な焦点が暈けてしまっている―“真相を聞いてもすっきりしない”作劇ですが、世俗とは一線を画した僧侶の生き方は清々しいものですし、G8の各国代表の国民性を凝縮したキャラクターも興味深いものがあります(カナダ代表のフレンチ女性は両刀使い♡)。
また、劇中で僧侶のシーンで掛かるシューベルトの“冬の旅”(第24曲:辻音楽師 Der Leierman)や“楽興の時”(第3番ヘ短調)が物語のモチーフとなっていて、放浪の果てに老人と共に自分の道を行く―“冬の旅”の主人公と僧侶を重ね合わせていきます。
カトリックの僧侶の生き方が金銭に塗れた経済優先の価値観に一石を投じるーカトリック国イタリアらしい寓話映画で、G8の警備&盗聴システムは強力なことも判りますよ!

ねたばれ?
最後にワンちゃんが貰った新しい名前:ベルナルド(Bernardo)は、熊を意味する ”bern”  と強さやたくましさを意味する ”hard” を組み合わせたもので, “熊の様に強い”を意味します―ベルトリッチ監督は熊雄だったんだ!(でも犬に“熊”って名前を付けても…)

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