あらすじ・解説
桜の季節にある年老いた女性が警察に保護される。身元がわからない彼女は「ソメイヨシノは60年咲くことができない」といううわさが本当かどうか確かめようと、老人ホームを抜け出してきたのだった。彼女は青年と一緒に、廃校になった木造校舎へ足を運ぶ。そこには、60年前に植えたソメイヨシノがあった。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(5件)
- spf********
3.0点
ベタだなと思いつつも やはり桜は特別だなぁ。 あの素晴らしい桜並木で撮影したとは、どんなに朝早くにカメラを回したのだろうと想像してしまいました。
- sil********
3.0点
ネタバレ春なれや
このレビューにはネタバレが含まれています。 - たまごロール
3.0点
DVDには外山監督の3本の短編が収録されています。その2本目。 主演の吉行和子さんのおかげで、3本中いちばん「ゆったり」と観れる作品。 色んな言葉での説明を省いて、俳優さんたちの表情で語る手法はみごとです。 世代を越えて、繋がって行く一瞬が、桜の花とあいまってとても切なくて美しいです。「また来年」・・何気ない一言が印象的です。 外山監督の長編作品もぜひ観たいです。
- mai********
5.0点
未来に約束があると、それに向かって頑張ろうと思える。 無邪気だった日々の軽い約束 それから60年の年月で積み重ねたいろんな経験 良い事も悪い事もたくさんあったはずで その全てを経て尚、見たいと思った桜。 変わらずにキレイに咲き誇ってくれているのだろうか? それとも咲くことない枯れ木になってしまっただろうか? 自分の置かれた境遇に桜の寿命を重ね合わせて このまま張り合いなくただ生を全うするだけなのか それとも… 吉行さんと虹郎くんのミスマッチのようなキャストが奏でる桜歌。 60年前からの人生の長旅と少年との歩き旅が 桜に彩られて心地よいものになっていたと思います。 またね、の約束が出来る喜びがほんの少し人生を豊かに出来てると感じました。
- son********
5.0点
映画全体を包み込む桜の花びらが心に残る珠玉の短編映画。 20分の短いストーリーは、ポエムのようで、俳句のようで、多くを語り過ぎてなくて、それがいつまでも忘れられない余韻を生んでいました。 吉行和子と村上虹郎のペアが魅力的で、二人が並んで歩く姿はとても自然なものとして存在し、どことなく恋人のように見えなくもない不思議さがあります。 なんといっても自転車の二人乗りをするシーンがチャーミング。 二人乗りのシーンはこれまでも色んな映画で描かれてますが、たぶんこれは映画史上最も年齢差のある自転車の二人乗りでしょう。桜の花びらの中で微笑む少年と老女が、とても叙情的でした。 だけどそれは、人生の光と影を抱えている主人公の葛藤があってこそ。 ただ楽しいだけじゃない日々、その中で運命に逆らいたい想いと願い。 それがこの映画の核だと思います。
スタッフ・キャスト
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