ここから本文です

ナラタージュ (2017)

監督
行定勲
  • みたいムービー 915
  • みたログ 3,779

3.18 / 評価:3,271件

社会勉強の素材

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2019年1月27日 13時47分
  • 閲覧数 1173
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

 ☆1つにしなかったのは、2点だけ、見てよかったと思った点もあったからです。

 1つは言うまでもなく、有村さんの愛らしい美貌と、感情のこもったいい演技をたっぷりと堪能できたこと。
 もう1つは、私にはどう見たってクソ男にしか見えないこの葉山とか小野とかいう男に、こんなにデレデレと女性たちがなびく不可解な物語が、こんなに多くの人たちに歓迎されていると知って、今の世の中について知るいい勉強になったこと。

 だって皆さん、想像してみてくださいよ。
 自分が高校生だったとして、自分の高校の男性教師が、ひとりの女子生徒だけと毎日のように社会科準備室や海辺などで2人っきりで話し込んだり、何も言わずに見つめあったりしてるような人物だったとしたら。
 あなたが生徒だったら、そんな先生を信用できますか? こんな教師失格な男のどこにそんな魅力があるんでしょうか?

 この小野という男だって、そうでしょう。
 彼女がほんの1分ほど、かかってきた携帯電話に応答してた、というだけで、相手は誰だ、俺の知らないところで何度も電話してたんだろう、とキレまくり、あげくのはてに「携帯を見せろ」といって彼女の着信履歴を調べ、彼女のいないあいだに彼女の書いた手紙の封を開けて中身を読む、なんて……
 こんな男、明らかに異常でしょう。もし私のそばにこんなやつがいたら、嫌になる以前に、まず身の危険を感じます。

 ところがこの泉ちゃん(有村架純さん)、それでもなお「小野くんのこと好きよ」とか言って一緒にいようとしつづける。
 そして彼に、「小野くんなんて呼ぶなよ」とまたワケワカのキレ方されて、また泣いて、って……

 ところがそういう話が、小説はベストセラーになり、なんとかランキングの上位を獲得し、映画も巨額の興行収入を記録している。
 こういう話に、危険を感じるどころか、うっとりと憧れる人が、世の中にこれだけいるんですね……

 皆さんも書いてるとおり、演出はヘタだと私も思います。
 沈黙が長すぎ。沈黙は、そこで観客があれこれ想像を広げる空間となる場合にのみ意味を持ちます。2人が何を感じてるかわかりきってるのに見つめあってずっと沈黙しているシーンは、見ていて退屈なだけです。
 靴や足だけの映像で感情を表現するとか、扉の開け閉めのやり方に意味をもたせるとか、いろいろ細部を工夫してるのはよくわかります。
 が、上で書いたように、描かれてる恋愛感情がそもそも狂ってるようにしか私には見えないので、どんなに細部に情感をこめても全部スベってるようにしか見えませんでした。

 

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ