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ハローグッバイ
2017年7月15日公開

ハローグッバイ

802017年7月15日公開

mai********

4.0

伝えきれない思い、抱え込んで…

2017年4月9日、高崎映画祭のクロージング作品として鑑賞。 あんまり空気感の良くない学校。 クラスメイトなのに話をしたことのないはづきとあおい。 優等生のあおいはクラス内で浮いていて でもそのストレスをクラスメイトの持ち物を花壇に埋めたり万引きしたりして発散する影の部分があり… はづきはどちらかというとクラスの中心にいそうなんだけど 元カレとの間で妊娠の可能性があり不安を感じていて 心配してくれる友達の上っ面だけの言葉に疎外感を感じてる。 ある日、学校帰りにおばあさんと出会う。 ぶつかっておばあさんの荷物をぶちまけてしまったあおいがそれを拾い集めてるときにはづきが遭遇。拾う荷物の中で手紙だけをおばあさんが大切そうに抱え込んだ姿が印象に残る。 認知症らしいおばあさんの家を探すために二人はアチコチ歩く時間を過ごす。 その後、どうやらおばあさんは施設に入れられてしまうかもという事を知ったあおいは、はづきに中絶費用を出すからという事で おばあさんが持っていた手紙を、渡したい人のところに届けようとする。 そこから本格的に物語が…という感じでしたが もたいまさこさんが絶品! 萩原みのりさんも絶品! 久保田紗友さんも絶品! もたいさんの娘役、渡辺真起子さんも! それぞれが抱え込んだ孤独と それぞれの伝えられない思いと ちゃんと伝えることのできる喜び 世代こそ違うけれど、そこのところのすれ違いや繋がっている喜びには あまり変わることがないんだと。 おばあさんの持っていた手紙。 口ずさんでいたメロディが時を経て伝えた思い。 おばあさんと一緒にイロイロ歩き回って そこに確かにある絆の、変わらぬ姿とか 忘れてしまう事の切なさとか 消えてしまう記憶と 残された思いと それらを見て何かを感じて、心の中のモヤモヤを溶かしていくはづきとあおい。 いろんな思いが、はづきとあおいの心に届いて 2人がちょっと成長した姿を最後に見せてくれたことが 変わる2人の姿が、その表情にちょっと出てるような気がして なんかとても良かった。 3世代の女性たちが共演する作品で それぞれの立ち位置で感じる思いは様々なんだろうけれど でもどこかできっと共鳴する思いがあるんじゃないかなと感じられた作品でした。

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