一口寸評
- nn1***** さん
- 2018年4月11日 12時21分
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- 総合評価
苦労人菊地監督の長編2作目。
デビュー作『ディアーディアー』(15)はまずまずだった。
17年には3作目『望郷』も公開されている(未見)。
本作は、加藤綾子の脚本もさることながら、監督の心の温かさが滲み出た一作となった。
元々は二人の新人女優のための企画。
その女子高生、はづき役荻原みのりと、葵役久保田紗友の演技がなかなか魅せる。
同じクラスながらグループで目立つ存在のはづきと、いつも孤独でいじめられ役の葵が、認知症の徘徊老女(もたいまさこ)と関わったことで心を通わせてゆく。
ストーリーだけ聞くと甘く見えるが、二人の関係にも、老女の家庭事情にも現実の厳しさが鋭く覗く。
今どきのキラキラ映画とは無縁の、普通にいい映画である。
この監督を追え。
評価は4.5★。
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