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パターソン (2016)

PATERSON

監督
ジム・ジャームッシュ
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3.76 / 評価:947件

絶妙のバランスを以て描かれた日常。

  • Kainage_Mondo さん
  • 2017年8月27日 16時21分
  • 閲覧数 4067
  • 役立ち度 19
    • 総合評価
    • ★★★★★

ジム・ジャームッシュ監督 ( 以下敬称略 ) の作品は本作で漸く6作目の鑑賞なので、とても知ったかぶりは出来ないが、何でも “オフビート” な作風で有名な監督らしい。映画であるなら 物語のこの部分を詳しく描いて楽しませて欲しい ! と云う善良な ? 一般の映画ファンの期待に思いっきり肩透かしを食わせ、本来 強拍 があるべき場所とちがう所にアクセントを置く ・・・ と 私なりに理解しており、これまでの諸作では 唖然呆然 の展開もあったのだが、前作の 13年 「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」 は意外や そうではなかった。本作もまた然りで、前作のような外連味がない分 さらに見事な傑作と言えるのではないだろうか。

前置きは措いて本作。バスの運転手である パターソン ( アダム・ドライヴァー ) の、ある月曜日の朝から次の月曜日の朝まで、一週間の日常を描いた作品で、大事件は何ひとつ起こらない。淡々とした語り口ながら、日々の出来事が魅力的に提示され 退屈知らずの 1時間58分 だった。

詩作が趣味で毎日のようにノートに書き留める パターソン だが、オハイオ・ブルーチップ・マッチ の箱から始まって その詩の数々が画面に字幕として披露されてゆく。これが魅力のひとつ目。彼の妻 ローラ ( ゴルシフテ・ファラハニ 変わらぬ美貌 ! ) との夫婦生活もユニークで、黒ペンキを駆使して家のなかを独特のデザインで塗りたくる妻を温かく見守り、手抜き弁当にも文句を言わず 趣味にも協力し、穏やかな愛情を注ぐ パターソン が微笑ましく これが魅力のふたつ目。毎日の散歩、家のなかでの存在感、そして終盤の思いがけない悪戯で強烈な印象を残したブルドックの マーヴィン ( 演ずるは ネリー )。カンヌ国際映画祭で “パルムドッグ賞” ( パルムドール より真っ当かも知れない ) を受け、エンドクレジットで追悼の字幕が出ていたブルドッグの ネリー が魅力のみっつ目。

犬の散歩の途中、毎晩ビールを飲みに寄るバーの雰囲気も良かったが、嬉しかったのはニュージャージー州パターソン ( W・C・ウィリアムズ が詩作した町でもある ) を訪れた日本の詩人の役で 永瀬正敏 が活躍したこと。最終盤、短い登場シーンではあったが、傷心の パターソン を救う大事な役どころだった。東京ではなく大阪へ帰る という言い種も気に入ったね。

詳細評価

物語
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映像
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