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アクション映画へのアンチテーゼか。

マフィアやギャングや犯罪者を正義の主人公が派手に暴れてやっつけスカッとするハリウッド映画は多い。そういうのもう見飽きて我々の感覚はマヒしてないか?毎度似たりよったりの幼稚極まりないアメコミ映画、見てて面白いんでしょうか。はっきり言って、アメコミ映画のアタリショックが起きていると私は思います。

バス運転手で詩人の1週間の日常を淡々と描いた空気系映画と見せかけ、車が故障したり、美少女と詩作で意気投合したり、ふられ男のストーカーをなだめたり、毎日けっこう地味な事件は起きてる。このパターソンという町、治安は微妙に悪そうな底辺の町っぽい。
いつギャングやマフィアが出てきて日常を滅茶苦茶に破壊するのか・・と遠くで身構えながら見ていると、そいういう派手な事件は起こらない。ギャングっぽい若者が犬を連れ去られる事件に気をつけろと、主人公と何気ない会話をするが、この会話のせいで、大事な犬が攫われて何かされそうで、その割に主人公は犬を店先につないで放置したりと雑に扱うので、少し緊張しながら見ていると、何も起こらない。しかし最後にどんでん返しが!!犬は実はこの主人公の詩人の大事な長年書き留めた詩集を嫉妬でびりびりの粉々に修復不可能なまでに細かく損壊してしまうのだ!加害者は犬の方だったのだ。見事に引っかかった。やるなあ。
命よりも大事な作品を失う悲しみ。SF映画で星が一つ破壊されるよりも悲しい出来事だ。マフィアに恋人を惨殺されると同じくらいの悲劇。
人間、マフィアに親族を殺される経験は中々できないものだか、こういう大事なものを失う経験はだれにでもある。例えば、大事な宝物を勝手に捨てられたりとか。
大事件のスケールが日常レベルに描かれたことで、非常に共感しやすくなっている。
犬が象徴していることは何だろう。退屈でストレスを爆発させた行為は主人公の不満の代弁的な行動か。ポストを傾けたりと前兆はあった。何気ない日常を平和に維持することは意外と難しい

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