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パターソン
2017年8月26日公開

パターソン

PATERSON

1182017年8月26日公開

kaz********

4.0

毎日が新しい一日だと思えたら

ニュージャージー州パターソンに住むパターソンは市と同じ名のバス運転手。その1週間の生活を追っている。朝は妻のローラより早く起き妻にキスして家を出る。点検係のドニーに調子を尋ねるといつも愚痴ばかり。帰宅したらなぜかポストが傾いていてそれを直して家に入る。夜は犬のマーヴィンを連れて散歩に出て行きつけのバーでビールを飲む。彼は仕事の合間には詩を創ってノートに書き記していた。一方、ローラは家でカーテンやドレスのデザインを創作していた。  そんな変化のない日常でも色々なことが起きる。バスの乗客は様々な会話を聴かせてくれるし、バーに行けばエヴェレットとマリーの喧嘩に巻き込まれたり。乗務の帰り道、たまたま詩を書く少女に出会って、本物の詩人とほめたりと。しかし、週末カップケーキを売って収入を得たローラとパターソンが食事と映画に出かけた隙に、書き溜めた詩のノートをマーヴィンにズタズタにされてしまう。この犬のマーヴィンの行為は夫婦に対する嫉妬らしくすばらしい演技である。  また、エヴェレットが和解を受け入れないマリーを脅して銃を構えた時、パターソンはエヴェレットに飛び掛かりマリーを救うのだが、店主のドクが引き金を引くとなんとそれはおもちゃだった。このシーンには笑った。  ラスト、滝を眺めていたパターソンに声をかけ、パターソンが生んだ詩人のウ ィリアムズ・C・ウィリアムズの故郷を訪ねてきたという日本人は無地のノートをパターソンに上げた。パターソンはウィリアムズ・C・ウィリアムズの詩が世界的に知られていることを誇りに感じたであろう。早速、詩作に取りかかるのだった。  最初に言いそびれたが、冒頭ローラが双子を産んだ夢を見たと言ったが、その後双子がいくつかの場面で現れたのは象徴的であった。

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