寄る辺のない者同士が絆を深める
- RYO さん
- 2020年11月20日 10時37分
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フィリピンの現実について、何かを知っているわけではない。でも、映し出されるストリートチルドレンを見ても、まったく違和感を感じない。
なぜだろうと考えてみると、なるほどこれは、終戦直後の日本の戦争孤児たちにそっくりなのだ。もちろん、ぼくがリアルに戦争孤児を知っているわけではない。毎年夏になると放送される戦争ドキュメントのような番組で、何度か観たことがある程度のイメージでしかないのではあるが。
同じアジアだと似たカンジになるのかな、と思っていて、後で知ったのだけれど、日本人が監督している、と。しかもおおむね同世代だ。なるほど。
物語の核となるのは、ブランカ(主人公の少女)とピーター(盲目のギター弾き)の関係。
こういう関係、どっかで観たことあるぞ、と思って思い至ったのが「レオン」だ。マチルダ(ナタリー・ポートマン)とレオン(ジャン・レノ)の関係にそっくりじゃないか。
もちろん、本作を「レオン」と比べれば、随分と地味だし、「レオン」を本作と比べれば、荒唐無稽なハナシ。ジャンル分けすれば、おそらく別のジャンルにカテゴライズされるのだろう。
でも、寄る辺のない者同士が寄り添い絆を深めていく、というハナシは、ジャンルや設定を超えて、グッとくるものがある。
ぼくは大好きな映画です。
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