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ブランカとギター弾き
2017年7月29日公開

ブランカとギター弾き

BLANKA

PG12772017年7月29日公開

ryo********

5.0

寄る辺のない者同士が絆を深める

フィリピンの現実について、何かを知っているわけではない。でも、映し出されるストリートチルドレンを見ても、まったく違和感を感じない。 なぜだろうと考えてみると、なるほどこれは、終戦直後の日本の戦争孤児たちにそっくりなのだ。もちろん、ぼくがリアルに戦争孤児を知っているわけではない。毎年夏になると放送される戦争ドキュメントのような番組で、何度か観たことがある程度のイメージでしかないのではあるが。 同じアジアだと似たカンジになるのかな、と思っていて、後で知ったのだけれど、日本人が監督している、と。しかもおおむね同世代だ。なるほど。 物語の核となるのは、ブランカ(主人公の少女)とピーター(盲目のギター弾き)の関係。 こういう関係、どっかで観たことあるぞ、と思って思い至ったのが「レオン」だ。マチルダ(ナタリー・ポートマン)とレオン(ジャン・レノ)の関係にそっくりじゃないか。 もちろん、本作を「レオン」と比べれば、随分と地味だし、「レオン」を本作と比べれば、荒唐無稽なハナシ。ジャンル分けすれば、おそらく別のジャンルにカテゴライズされるのだろう。 でも、寄る辺のない者同士が寄り添い絆を深めていく、というハナシは、ジャンルや設定を超えて、グッとくるものがある。 ぼくは大好きな映画です。

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