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あさがくるまえに (2016)

REPARER LES VIVANTS/HEAL THE LIVING

監督
カテル・キレヴェレ
  • みたいムービー 73
  • みたログ 141

3.75 / 評価:109件

☆3.5

  • yuk***** さん
  • 2018年3月6日 16時33分
  • 閲覧数 409
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

鑑賞後、秦さんのイメージソングでまた…涙。

ずっと昔に臓器売買のからむ映画を見てから
臓器移植という医療の進歩に複雑な思いを持ち続けてきましたが
サーフィン映像があると知り即断(笑)映画館へ

上映のチェックをしていたら たまたまイメージソングを知り
鑑賞後まで我慢した後に聞いたら…   よかったです♡
映画を見て感じたことを改めて噛みしめられたような…

ほとんど無音のように感じる全編に聞こえてくるピアノの旋律
個人的には
エンドロールの曲とこのイメージソングが足されて映画の完成度が高まった気がします

サーフィンも満足 プラス
強烈に残っているのは 事故の時の幻想
わかっていても迫りくる波に最後まで見入ってしまった
そしてその衝撃 脱帽です

そしてシモン…ほとんど眠っている少年の存在感がすごかったです
撮り方も上手なのだと思いますが…
多くを語らずとも 彼個人についてたくさんのものが伝わってきて
そこに両親役の演技も相まって
周囲の人の絶望感がリアルに感じられて 涙が何度もぽろぽろ…
愛する命が消え去るということ 切なかったです

臓器をもらう側は病を克服する気迫も薄く常に不安げで
そうしてまで延命する意味は…?と疑問を投げかける

移植を決断したシモンの両親の心の変化は結論のみ描かれ
一瞬違和感がありましたが
それは 自分だったらどんな思考回路でどんな結論をだすのかを
考えさせられる効果があったように思います
 それが意図するところだったかどうか解りませんが…

リアルな手術の映像や臓器の映像
(作りものと分かってはいても目を伏せてしまいましたが)
これは 臓器はあくまで人を動かすパーツに過ぎないということか…
医者はその時間 割り切らないと執刀は難しいということか…

100%成功するかわからない手術前に息子に会いたい気持ちがわがままにな

臓器提供が決まりハイタッチしたり
提供される心臓を取り出す際の執刀医の言葉etc

トマの人柄はもちろん それらへの良心の呵責もあるのか…
シモンの最後の最後に イヤホンをつけていたのが…うーむ
 日常を垣間見せながらも 医療シーン、ここ以外は本当に事務的で冷静に抑えている
その後 無言で手術痕のできた体を清め白い布をかけて部屋を出るトマ
余計な演出がなく 表情も絶妙でした

患者も家族も 医者もスタッフも
特別なスターも天才もいない ドラマチックな出来事もない
でも そこには 人が生きて 
それぞれに 家族があり 愛があり 
ささやかながらも ドラマがあり 夢があり

ルール通りの臓器移植は まさに奇跡のバトンなのかもしれません
でも やはり私は複雑な思いを拭い去れませんでした

最後に目覚めたクレールの表情に
命の輝きと生への情熱が力強く どきっとしました
 あの表情出来るのすごいです…

ガールフレンドの記憶の中に生き続けるであろうシモンの笑顔と彼女の涙

再び繋がったシモンとクレールの家族
 何か起こらないと見えないかもしれないけれど 確かにつながっているものが現れる

小さくて 頼りなげでも しっかりと そこに存在する
命の輝きと儚さと 愛情が たくさん詰まっている作品でした
このテーマだからこそ 近づきすぎず 離れすぎずの距離感 鑑賞者の思索の余地を残しつつ

時に利己的ですらありながらも 不器用でも 拙くても 懸命に生きている
ほんのちょっとの違い 
運ともいえるもので 生かされたり 失われたりする 
命の重さと儚さが切なく美しく… 刹那 怯むほどの力強さも感じた

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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