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ウィッチ (2015)

THE WITCH/THE VVITCH: A NEW-ENGLAND FOLKTALE

監督
ロバート・エガース
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  • みたログ 549

3.19 / 評価:434件

“人間心理+17世紀魔女物”の意欲作

  • 一人旅 さん
  • 2020年1月27日 22時03分
  • 閲覧数 1486
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

ロバート・エガース監督作。

17世紀のアメリカを舞台に、魔女への恐怖心から破滅の道を辿っていく家族を描いたホラー。

サンダンス映画祭で監督賞を受賞した、弱冠31歳のロバート・エガースが主演にアニャ・テイラー=ジョイを迎えて撮った長編初監督作品で、17世紀のアメリカ・ニューイングランドの荒れ地に移り住んできた敬虔なキリスト教徒の一家が、5人の子供の内の1人が忽然と姿を消してしまうという不可解な出来事を発端に、災いをもたらすとされる魔女への恐怖心を増幅させ家族内で疑心暗鬼に陥っていく様子を描いた“人間心理+17世紀魔女物”の意欲作です。

集団ヒステリーがもたらす魔女の自発的創造と魔女裁判の関係性を描いた作品だと安易に予想すると面食らうホラー映画となっています。序盤でいきなり森の中に潜む“魔女”の存在が明白に描写されるため、魔女が人間の恐怖心の産物に過ぎないという結論には至らせません。確かに、子供達が行方不明になったり、ヤギの乳が血に変わるといった不可解な出来事に遭遇することで、主人公の少女は両親や妹弟から“魔女”だと疑われるようになります。その点では、魔女を生む源泉が人間の不安や恐怖心にあったことを示していますが、その一方で、鬱蒼とした森に潜む魔女の邪悪な行いを明示することで、人間心理と魔女の関係性という歴史的事実と共に、論理では説明のつかない“実在する魔女”による一連の災厄をオカルトホラー的に描いてみせています。

不気味な空気に満ちた森の鬱蒼とした風景や、信仰と共に生きる敬虔なキリスト教一家の素朴な(というより餓死寸前の)暮らしぶりが印象深く映し出されていますし、黒いヤギや野ウサギといった動物達や、赤いローブや小さなリンゴといった視覚的に目を引くアイテムが象徴的に捉えられています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 絶望的
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