2.0点
…あらすじは解説のとおりと書こうと思ったら空欄で、前編もレビュー数は0件だったが、後編も当然の如く0件だ。 よっぽど人目に付かない作品なのだろう。 …最初のレビューだなんて、なんだかとっても嬉しいな。 兄レジー(ケヴィン・レスリー)の頭脳と弟ロニー(サイモン・コットン)の暴力でロンドン裏社会の頂点に立ったクレイ兄弟だったが、固く結ばれた兄弟の絆にも変化が訪れるのだった。 レジーは恋人と結婚し、妻のため裏の仕事より政治家やセレブに顔を売り、実業家としての色を強めていく。 一方、そんな兄を丸くなったと不満に思うロニーは、自らの暴力衝動を抑えられず狂気にむしばまれつつあった。 そんな中、何度も2人に苦汁を飲まされてきたリード警部は執拗に兄弟逮捕の機をうかがっていた。 トム・ハーディ主演の『レジェンド 狂気の美学』でも次のように書いていたが、本作も同じような印象を受けた 『双子の二人の関係以外に、レジ―とフランシスの恋路にも結構なウェイトが置かれていたが、これが物語をチョッピリ女々しくさせていると感じてしまったな。 また、エミリー・ブラウニングがアヒル顔に見えてきて、あんまり可愛いとは思えんかったな(ファンの方には御免なさいだが……)。』 本作のフランシスを演じた女優もあんまり可愛いとは思えんかったな。 で、レジ―の女々しさは本作の方が上回っていたな。 だもんで、レジ―は、ロニーから男らしさを見せろと殺しを強要され、男の眉間を至近距離から撃つも2度とも不発で、拳銃を捨ててナイフで何度も何度も男の腹をぶっ刺すシーンは暗過ぎるということもなく、なかなか迫力があった。 で、何度もクレイ兄弟に苦汁を飲まされてきたリード警部は、遂に兄弟と一味の逮捕に漕ぎ付けるのだった。 2人は無期懲役の刑に処せられ、ロニーは61歳で獄死し、レジーは手術不可能である膀胱癌を患い人道的配慮の観点から66歳で釈放されたが、間もなく死に至るのだった。 それほどツマラナイとも思わなかったものの、『レジェンド 狂気の美学』では、『実は、トム・ハーディ自身が双子じゃねぇ?と思えるほどのトム・ハーディの演技だけは十分に一見の価値はあった。』と書いていたが、本作の双子のケヴィン・レスリーとサイモン・コットンは、双子というには無理があるほど似ていなかったので、そこが一番の難点だったな。 前・後編通じて、4時間も時間を割いてまで観るほどのものはない作品だったかな。