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劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム (2019)

監督
永岡智佳
  • みたいムービー 172
  • みたログ 1,270

4.59 / 評価:1,066件

脚本が存在しない映画

  • ***** さん
  • 2019年6月18日 0時48分
  • 閲覧数 3383
  • 役立ち度 25
    • 総合評価
    • ★★★★★

公開3日目までに計4回観たうたプリファンです。

うたプリが好きという気持ちと、今回の映画に対する複雑な気持ちの間で揺れ動いているところです。今後の展開のためにも大成功して欲しいけれど、制作陣にはここで痛い目を見てほしい気持ちもある。正直に言って、今回のマジLOVEキングダムは単体の映画作品としては良い出来とは言えないと感じます。

映画の内容としては『ライブ(各グループ1曲で全3曲)→MC→ライブ(シャッフルユニット全6曲)→MC→ライブ(各グループ1曲で全3曲)→MC→ライブ(全員曲1曲)→エンドロール』です。

文章にしてみるといかに単調な構成であるか分かりますね。そしてこの映画の大半を占めているMCパートは合計18人の登場キャラがひとりずつ「今日は盛り上がっていこうぜ!(要約)」みたいな内容を喋ったりするので、とにかく長いです。そして絵的には全く動きがありません。なので、うたプリを知らない人がこの映画を観たら、確実にMCパートで寝るだろうなと思います。例え起きていたとしても、シャッフルユニットのMCなどは事前に販売されていたドラマCDを踏まえた内容なので、初見のひとにはさっぱりでしょう。それ以前になぜ所属事務所もグループも違うアイドルがシャッフルユニットとして歌っているのかも分らないでしょうし...。

あの長いMCパートをちょっとでも楽しんで聞いていられるのは、うたプリが既に好きで登場キャラを熟知しているファンのみだと思います。シャツフルユニットのMCではこれまでにない意外なキャラの組み合わせやキャラ同士のちょっとしたやり取りに「フフッ」となり、各キャラやグループのMCでは過去の出来事(解散未遂事件など)に思いを馳せる。こういった楽しみ方は初見だと出来ないですよね。「SSS(トリプルエス)の時は~」とか言われても、これまた分からんでしょう。こういった点が随所にあるにも関わらず、うたプリを知らない人でも楽しめると公言するスタッフの考えはよく分かりません。私はうたプリ入門にこの映画を友人にオススメしようとは全く思えませんでした。

そしてライブパートについて。これはもう予算とか制作会社の都合とか色々あるのかもしれませんが、クオリティが残念でした。顔がアップになる時は3Dモデルにしっかり表情が付いているのですが(たまに怪しい時もある)、それ以外のときはほぼ無表情と言っていいのではないでしょうか。無表情でなめらかなダンスを披露し、たまに肩の上げ下げや関節の曲がり方に違和感があり、カメラで顔面を煽られるとちょっとブサイクに見えるアイドルたち…。なにぶんモデルの数が多いので、全員分の表情を細かく付けたり、モーションの微調整を行うのは難しいのでしょう。だけれどもう少し頑張って欲しかったです。「ここカッコイイ!すごい!!」と思うシーンはもちろんありましたが、違和感を覚える部分が多く決してクオリティの高いCGアニメーションではないと思います(カメラワーク、演出、衣装なども含め)。これも友人に鑑賞をオススメしない理由のひとつです。うたプリファンでない限り、映像価値的にも1800円を払ってまで映画館で観る必要は無いと思うのです。世の中には優れたCGアニメーションが既に沢山ありますので。もし観るとしてもレンタルで十分なのではないでしょうか。個人的にはDVDで発売される際に、ブラッシュアップ(CGパートでは表情の追加やモーションの微調整、アニメーションパートでは作画の修正など)されることを期待します。

最後に。

今回の映画は脚本が存在しないそうですね。ライブをそのままアニメにするのだから、確かにそういう事になるのかもしれません。しかしそれならば、作品の魅力として柱になるのはライブパートの歌とアニメーションのクオリティ、そしてアイドル本人たちの魅力がいかに伝わるかでしょう。そこを中途半端にしてどうするんですか。MCはキャラの特徴が存分に発揮されている訳でもなく冗長で退屈。アニメーションとしての映像的クオリティは低い。せっかくの劇場版としては残念で仕方ありません。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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