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紅い襷 ~富岡製糸場物語~ (2017)

監督
足立内仁章
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3.32 / 評価:31件

明治初期若き女性達の知られざる感動の物語

  • bat***** さん
  • 2018年1月13日 0時59分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

「紅い襷〜富岡製糸場物語」、

とある劇場で、宣伝ポスターを観ました。
「これは面白そう、スッゲー楽しみだなぁ」と思いました。

って言うのは数年前に、世界遺産登録に登録された「富岡製糸場」へ行ったからです。

その時に思ったのは、美しいレンガの建物や見たことのない糸を引く機械、歴史を奥深く感じる別世界に圧倒されました。

その「富岡製糸場物語」の映画化。ふと、あの時に感じた記憶が蘇りました。

ストーリーのあらすじは、

明治6年春、長野県松代区長の娘・横田英は反対する父を説得し、松代と新しい日本の為、同郷の河原鶴らとともに富岡製糸場に工女として入場した。

明治政府は明治5年、群馬県富岡市に西洋と日本の技術を融合した世界最大規模の製糸工場を設立したが、工女集めに難航していました。

フランスから招いた「生糸の神様」と呼ばれるポール・ブリュナ達フランス人に「生き血を吸われる」という荒唐無稽な噂話が全国に広がっていたからです。

しかし、製糸場に到着した英が目にしたのは、これまで見たことのない別世界、そして西洋式の労働環境の中で真摯に糸を引く先輩工女たちの姿でした。

全国から集まった工女たちは、紅い襷を掛けることが許されている一等工女になり、一日も早く技術を習得し故郷に戻ることを夢見ていました。

その姿に刺激された英と鶴らも、紅い襷を皆で目指すことを誓った。だが現実は、フランス人教師の厳しい指導や時には待遇の差、容易ではない糸取り作業、苦労の連続でした。

そんなある日、彼女たちのもとへウィーンから驚くニュースが届けられた・・・。


明治初期、日本の近代化を大きく牽引した輸出品は「軍艦」ではなく、しなやかな「絹」でした。

その生産を支えていたのは、名もなき女性たちの手でありました。

工女たちが、それぞれの不安や葛藤を抱えながらも次第に身分や国境を超え、近代化という扉を自ら開いた女性たちの誇りが、そこにはありました。


明治6年から明治7年に伝習工女として富岡製糸場に勤務。明治初期という激動の時代に、新しいお国のために一等工場を目指し奮闘。

帰郷後は松代に設立された製糸場でリーダーとして活躍した横田英役に、本作が映画デビューとなる水島優さん。

明治維新、日本の大転換期にお国のために必死に努力し奮闘する姿がとても印象的で、その時代の女性像を上手く演じられていました。エンドクレジットでの歌もとても上手で、びっくりして今後の活躍を期待したい女優さんの一人になりました。


横田英と同じく松代より入った富岡製糸場の伝習工女。松代工女の中で一番年下であったが、明るく天真爛漫で横田英の妹のような存在でありました。

病気になってしまい、志半ばで帰郷しなければならなくなってしまう河原鶴役を吉本美憂さん。

劇中のシーンで鶴が帰郷する途中で、英が会いに向かうのだが、川を挟み手を振って別れるシーンは、感情移入して思わず号泣してしまいました。

他のキャスト陣も、大空真弓さん、西村雅彦さん、豊原功補さんなど豪華な顔ぶれが結集してました。


日本の近代化の始まりとそれを担った若き工女たちの姿に圧倒され、気が付いたら物語に夢中になり、鑑賞してとても良かったと思える素晴らしい作品でした。

詳細評価

物語
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