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探偵はBARにいる3 (2017)

監督
吉田照幸
  • みたいムービー 600
  • みたログ 1,452

4.08 / 評価:1,180件

程よく軽妙洒脱な和風ハードボイルド

  • nob***** さん
  • 2017年12月3日 14時37分
  • 閲覧数 2903
  • 役立ち度 20
    • 総合評価
    • ★★★★★

北の大都会・札幌・ススキノを舞台にした、大泉洋、松田龍平がコンビを組んだ、探偵シリーズの第3弾。前2作に比べ、ハッチャけた感じは薄くなり、少し落ち着いて地味なストーリー展開になっているが、田口トモラヲ、松重豊、リリーフランキー、北川景子、前田敦子など、多彩で豪華な顔触れの俳優陣が個性的な演技を魅せてくれる。シリーズの売りである、肩の力の抜けた、軽妙洒脱さに磨きがかかり、完成度の高い作品に仕上がっている。

主人公である探偵(大泉洋)と相棒の高田(松田龍平)は、女子大生(前田敦子)失踪事件の真相究明を依頼され、調査を進めるうちに、モデル事務所のオーナ・マリ(北川景子)に出会う。マリを追ううちに、失踪事件は、思わぬ展開を見せ、二人は次第に大きな事件の渦に巻き込まれていく・・・。

二人の女優が効いている。札幌の雪に映える北川景子の透き通るような白い肌、繊細な美しさが際立っていて眼を奪われるほど。探偵が惹かれるのも納得の美しさである。出番は少ないが、女子大生役の前田敦子も、持ち前の愛くるしさを発揮して存在感を示している。

本作は、悪党たちが多士済々。特に、一見穏やかでインテリっぽいが陰険なリリーフランキーの悪党振りは存在感十分。シリーズでお馴染みの不愛想で強面の松重豊とのギャップが面白い。やはり、この手の作品は悪党がキャラ立ちしていないと様にならない。

本作は、生真面目なイメージが多い邦画のなかでは珍しい雰囲気の作品である。ベースになっているのは、昭和のレトロ感が漂う和風ハードボイルド作品であるが、大泉洋と松田龍平のコンビが生み出す雰囲気が何とも言えない。シリアスさの中に、軽妙洒脱さを絶妙にブレンドしているので、軽妙で洒落た洋画を観ているような気分になる。和と洋のバランスが程好く、全編を通して、ゆったりとしてはいるが澱みない流れでストーリーが進行していくので、寛いだ気持ちで安心して観ることができる。

シリーズも3作目ともなると、扱う事件も徐々に大きくなり、荒唐無稽になりがちだが、本作には、そういう気配は微塵もない。作品の持ち味を堅持している。大泉洋と松田龍平の個性を最大限に引き出すことを最優先した作品創りが奏功している。

エンドロールの最後に仕掛けがあるので、場内が明るくなるまで、席は立たないで欲しい。本作は、邦画としては異色の雰囲気を持っているので、今後も定期的に見たい貴重な作品である。

詳細評価

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