デ・パルマ

DE PALMA

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デ・パルマ
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(8件)

かっこいい16.7%笑える16.7%コミカル16.7%知的16.7%悲しい8.3%

  • くま既知

    4.0

    長年デ・パルマファンでよかった。

    私はヒッチコックをたいして観てない。 何故ならば強烈なフォロワーであるデ・パルマをほとんど観てるから。 デ・パルマはカメラワークに変質的な変態性、覗き趣味があって人によりけりだが私は そのカメラワークが異物として好きだ。 A24のドキュメンタリーである本作、 最新作ドミノ以前の語りが興味深い。 ただ、構成は恐ろしく下手だ。 しかし、いちいちきちんと解説してくれるのでファンにはたまらない。 やはり、コッポラ、スコセッシ、ルーカス、スピルバーグの事は出ると思ったし この5人が頑張ったから今のハリウッドの礎が築かれたと言いきっていいんじゃないかな? 個人的にはスネークアイズのオリジナル終わり方が観れて良かったし やはりクリエイティブのピークは30代から50代までというのも納得。 それにしてもハリウッドの重役達は己の自己満足でどれだけ若い才能を潰してきたがが分かる。 低予算の独立性はともかく大手は100年間何の成長性はなし、情けない。 まぁワーナー・ブラザースは監督に編集権を与えやすい会社らしいけど。 だからノーランや亡くなったキューブリックは信頼していた。 しかし、ゲイル・アン・ハードとの間に娘がいるというのは初耳だった。 人妻や色々と手をだしてその延長性に覗き趣味、やっぱ変態だ。 しかし、アンタッチャブル、ミッションインポッシブルとメジャー作品を成功させ リダクテッド、パッションと創るエネルギーはスゴい。間髪入れずにガンガン仕事する。 それはニューヨークのあの5人の中で自分だけがマニアック性のみに個性を認められるしかないと思ってるのかも知れない。 全然私はそう思ってないし映画で遊んでるのにキチリ〆るのは誠実さすら感じる。 やはり天才だ。 後期の作品ではファムファタールやブラックダリアが好き。 アンタッチャブルは根津甚八さんが声を当てたバージョンが入ったのをいずれ買おう。 とにかくこの監督はブレないね。 やり手だと思います。 まだまだ撮って欲しいなあ。

  • ryo********

    5.0

    もう一度好きになっていいですか?

    京都みなみ会館が特別上映してくれてるので観てきました。 最も批評家に嫌われてきたデ・パルマが全フィルモグラフィーを語り尽くすドキュメンタリー。 「ハリウッドのシステムは、面白い映画を作る為に必要な事と真逆ばかりを強いる」 とか。 「PCで作った画像(CG)で、カメラの前を何かがよぎっていく演出の何が面白い?」 とか。 「僕はカーチェイスに興味がない。タイヤやハンドル撮って何が面白い?フレンチ・コネクションのカーチェイスを上回れるわけがないよ」 「映画とは監督のミスの記録だ」 とか。デ・パルマ節が炸裂しまくり。 覚えてる中から面白かった話だけ記します。 ■悪魔のシスター バーナード・ハーマンに音楽つけてもらいたくて、めまいかサイコかの音楽を当てた映像を見てもらったら「集中できない!」と怒り出したハーマン(笑) ■ファントム・オブ・パラダイス 日本未公開作品と絡めたとても面白いエピソードが満載すぎて書けません。 ■キャリー 「キングの原作では、母親は心臓発作で死ぬが、胸に手を当てて死ぬシーンの何が面白いんだ?だからキャリーに包丁を投げさせたんだ」 キリストみたいに磔になってちょっと嬉しそうな母親のデスマスクは、デ・パルマの映像へのこだわりから生まれた。 「2013年のリメイクは僕が犯さなかった失敗をたくさんしてて気分が良かったよ」 ■殺しのドレス 「女性評論家からこき下ろされたね。でもああ撮りたかったんだ。ちなみにナイフ振り下ろすシーンはマイケル・ケインじゃないんだよ。そこは重要じゃない」 撮りたい絵だけへの執着。 父の浮気を盗撮していたデ・パルマ。それがこの作品の原点で、母の事件を調べるピーターには自分を投影している。 ■ミッドナイトクロス 「トラボルタ主演が決まった途端に予算が跳ね上がった(笑)」 「欲望」にインスパイアされ(原題が酷似)、開発した撮影法を駆使した渾身の作品であると自信満々で語る。悲鳴について嬉々として語る姿は、僕もダントツでこの作品が好きだから誇らしい気持ちになった。 ■スカーフェイス 「チェンソーのシーンはもめにもめたが、そのものは映しはしなかったけど多くの人から散々言われながら、あそこになんとか落ち着いたんだ」 ■ボディ・ダブル 「ドリルのシーンはこれまた女性評論家から散々こき下ろされたが、ドリルで人を殺すシーン撮るならアレしかない」と、天井から大量の血と共に現れるドリルについて満足げに語るデ・パルマ。その前のデパートでの長回しは相当気に入ってる様子も微笑ましい! 「ポルノ女優をアサインしたかったのに周囲の大反対にあって泣く泣くあきらめた。でも彼女からメラニー・グリフィスはたくさんのことを吸収してくれた」 ■アンタッチャブル 「ほんとはドン・ジョンソンを使いたかったけどケビンでって話しになり、スピルバーグにこいつ大丈夫かな?って相談したら、彼は大スターになるって言うんでGOしたんだ」 「デ・ニーロはとにかくセリフを覚えないから苦労したよ。ずっと僕が台本を読んでた」 「ショーン・コネリーが撃たれるシーン、1テイクめで目にゴミが入ったことで機嫌を損ねてしまい、2テイクめに入るまで時間がかかって大変だった。彼、撃たれる役は初めてだったからね(笑)」 ■カジュアリティーズ 「あらゆるベトナム戦争映画の中でベストだ」(言い切った) 「蟻の穴ショットはどうしてもやりたかった。戦場の地面、その下をどうしても撮りたくて開発したんだ」 「ショーン・ペンのマイケルに対する当たりが強くて現場は大変だったが、そんな彼の横柄な態度は作品に大きく貢献したよ。マイケルとすれ違いざまに言った"このTV俳優が"は最高だったな」 ■カリートの道 「地下鉄のシーンは本当に大変で、いつ終わるか分からない撮影となり、気がついたら撮影中にパチーノが勝手に家に帰ってしまって説得するのが大変だった」 ■ミッション:インポッシブル 「トム・クルーズとの話があるけどやってみる?と言われて飛びついたよ、ヒット映画作りたかったから(笑)」 「僕が連れてきた脚本家が書いた主人公像をトムが気に入らなくてなかなか製作に入れなかったんだ。彼が気に入ってる脚本家を連れてきて撮影始めたけど、クライマックスがマスク剥がして終わるんだよ。そんなのイマイチだから、トンネルにヘリコプター入れるシーンを思いつき、そこにつながるよう脚本を書き直させたんだ」 あと、トムがぶら下がって潜入する場面もデ・パルマが撮りたかった絵があって生まれた場面で、元々脚本にない。 このあとも、2012年の「パッション」まで語りまくるのですが書いてて飽きてきたのでこのあたりにしときます。 パリを本拠にしてる今、せいせいしてる感じで、かなり骨太で頑固者で、どうしようもなく映像作家なんだなと再認識できたので、もう一度好きになろうと決めました。

  • カーティス

    4.0

    資料価値は高い

    『キャリー』や『スカーフェイス』、『アンタッチャブル』などで知られるブライアン・デ・パルマ監督。彼が生い立ちから最新作まで語りつくすドキュメンタリー映画。 デ・パルマ監督といえば、長回しや分割画面、ダブルフォーカスといった凝ったテクニックを駆使した「デ・パルマカット」と呼ばれる演出が特徴で、その独特なスタイルは世界中で熱狂的なファンを生みました。日本も例外ではない…はずなのですが、その割には資料がとても少ない…。彼と同時期にデビューした人気監督たち(スピルバーグやスコセッシなど)は何冊も書籍が出ているのに、デ・パルマ監督は2冊のみ。しかもどちらも絶版という、なんとも寂しい現状です。 なので、本作の存在はとてもありがたいのです。2015年までのすべての作品が網羅されていますし、日本未公開作品を垣間見ることができるので、資料価値はとても高いです。なにより、デ・パルマ監督自身の口から、作品の裏話を聞けるというのが嬉しい! デ・パルマ監督のファンなら見て損なしだと思います。 個人的に印象に残ったのは、『ミッション・インポッシブル』の裏話。「我々はプロフェッショナルたちの物語をトム・クルーズの映画に作り替えなければならなかった」と述懐をしていたので笑ってしまいました。身も蓋もありませんが、かなり的を射ています。 あと、『カジュアリティーズ』の舞台裏で起きた、役者たちのゴタゴタも面白かったです。あの映画は役者の演技に迫力があって思わず見入ってしまった記憶があるのですが、そりゃ迫力でるわけだわと納得してしまうような舞台裏。とても興味深かったです。

  • shinnshinn

    5.0

    デ・パルマ好きにはオススメです。

    TSUTAYAさんの良品発掘コーナーにて発見。デ・パルマ好きの自分としては、ぜひ見ねばと、即レンタルしてみました。「キャリー」(74)の女子更衣室でタンポンを投げられながらイジメられるキャリーが、本当に可哀想で可哀想で・・・・(思えばあれが、デ・パルマと中学生だった僕との出会いでありました。ラストに椅子から飛び上がりそうになったのは、後にも先にもあの時だけです。なんだか劇場内には凍り付くような一種の連帯感があったんだよなぁ、あの瞬間)。 映画監督のブライアン・デ・パルマ自身が自分の生い立ちや、過去の作品について振り返ってゆく回想形式の自叙伝的な構成です。なので、デ・パルマファン以外には退屈で苦行でしかないかもしれません。最低でも何本か作品を観ていないと意味が分からないかも。 分かった事は、裕福な医者の家に生まれながら、両親の夫婦仲は決して良くなかったこと。このあたりが頑固で、世の中を少し斜めから見るような作風に影響を与えているのかもしれない。ファンタジックなシーンでも必ず毒がある。クエーカー系の学校に12年間通っていたらしいこと。本編では宗教については一言も言及していませんが、このあたりがインモラルで独特な作風に関係しているのかもしれません(宗教が裏目に出たのかも・笑)。 デ・パルマ作品を観れば分かりますが、やはりデ・パルマのヒッチコックに対するリスペクトの気持ちがとても強いこと。特に「めまい」(58)が好きらしい。実は自分も大好きな作品なのですが、この映画の良さを説明するのがまた難しい。正直、映画としての完成度が高い訳でもないし、エンディングも実に奇妙で唐突な変な終わり方だ。自分は画面の質感と雰囲気がとても好きで、女性に対する男の思い入れのような物に惹かれてしまう。それは、一見純情に見えて、実はとても気持ちの悪い思い入れなのだが、そこには一種、相容れてはいけない若干の不都合を見せられる感じがある・・・、複雑で単純な男の思い入れが異様でもあり、また切なくもあるというか・・・(とにかく、女性には気持ち悪いし、理解不能で、受けはよくないかもしれない)。たぶん、デ・パルマ自身も少し歪んでいるのかもしれない(笑)。 傑作「アンタッチャブル」(87)は企画の段階で、エリオット・ネス役にはケビン・コスナーではなく「マイアミ・バイス」のドン・ジョンソン、アル・カポネ役にはロバート・デニーロではなくボブ・ホスキンスが当てられていたとか。結果論だが、ケビン・コスナーの誠実なネスとデニーロの自己中心的なカポネなくして、あの傑作は生まれなかっただろう。ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、チャールズ・マーティン・スミスのだれひとり欠けてもダメだっただろう。まあ、見事なアンサンブル(キャステイング)でした。ショーン・コネリーはボンドは一度も撃たれたことがないという理由にもならん理由で、自分が撃たれるシーンにはひどくご立腹だったらしい。あのシーンがあるからこそ、あれだけ欲しかった念願のオスカー(助演男優賞)が貰えた訳だから、コネリーはこの映画に感謝すべき。 デ・パルマの言葉で面白かったのは、いろいろな映画監督を研究し、この年(75才)になって思うのは、監督業の最盛期は30代から50代の間と言っている事。もちろん、それ以降の作品もあるが、最盛期には遠く及ばないと言い切っていました。これは、作品自体の力強さの事も含めてだと推測するのだけれど。実はその事には自分も薄々、気づいていました。確かに晩年に向かって尻上がりによくなる映画監督もいないし、遺作がご自身の最高傑作だという話も聞いたことが無い。個人的にも、黒澤さんは「どですかでん」(70)までがいいし、宮崎駿は「紅の豚」(92)までだと思っている。小津安二郎に関して、晩年(怒濤のラスト10年)については、享年60という事で説明がつくのではないのか。コッポラ、スコセッシ、リドリー・スコット、みんな現役だが、まず第一に思い出す作品は、やはり70年代か80年代の作品だ。ウディ・アレンみたいな方は例外中の例外で、スピルバーグは判断が難しいところか・・・。 あと、ヒッチコックに影響を受けた者は大勢いるが、ヒッチコック主義を追随しているのは私だけだ、とも言い切っています。視覚的に物語を語る手法は彼(ヒッチコック)とともに死んだ、とも言っています。このあたりは、少し分からなかった。大体、映画は視覚的に物語を語るもんだと思う。説明なしの、鮮やかで端的な画面の切り取り方で構築しろという意味だったら、なるほどという気もするのだが・・・このあたりは僕もちょっと、よく分からない。

  • ドクター眠眠

    4.0

    DVDの特典映像のような映像だけど・・・

    撮影がDVDの特典映像のような映像だけど、監督が包み貸さず自作の舞台裏を明かす、ファンにはたまらない内容の、もう、夢のようなドキュメンタリーでした。大満足。(本人に画面分割とか、お得意のテクニックを駆使して、編集してもらえば良かったのに。) 「殺しのドレス」を見てから「デ・パルマ・カット」と称されたスタイル(最初のころはヒッチコックの亜流と言われていたが、昇華されていると感じる)にはまってしまった自分とっては驚くような情報量で、特に初期作品など貴重。 デ・パルマ映画術というか、このドキュメンタリーはもう教科書というべき、映画監督を目指す人は、ぜひ、見てほしい。 もう1時間ぐらい上映時間が長くてもいいと思う。 デ・パルマ全作品を復習して見ようと思った。 新作「Domino」 を待っています。あと何本、新作がみれるのかな。 「タクシー・ドライバー誕生秘話」とかビックリしました。 デ・パルマが言う映画監督のピークは30歳から50歳と言う言葉は印象的でした。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
デ・パルマ

原題
DE PALMA

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-