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リメンバー・ミー (2017)

COCO

監督
リー・アンクリッチ
  • みたいムービー 1,584
  • みたログ 1.0万

4.36 / 評価:8,278件

娯楽作品として非の打ち所なし

  • 月光雀 さん
  • 2018年3月17日 10時36分
  • 閲覧数 18600
  • 役立ち度 121
    • 総合評価
    • ★★★★★

吹替版にて鑑賞。

音楽・歌・物語・・あらゆる面で非常に良かったと思います。
あまり期待してなかったというのもあるでしょうが、心ゆくまで
楽しめましたので、嬉しい誤算となりました。

まずは同時上映の「アナと雪の女王 続編」について。

短い時間ながら非常にクオリティが高く「おまけ」という感じは
全然しません。
映画館にてアニメ作品を観るのは久しぶりでしたが、今更ながら
大画面での滑らか過ぎるキャラ達の動きには感心しきり。
物語の内容は、雪だるまオラフの活躍がメインです。
彼の不死身っぷりと、行動の豪快な水の泡っぷりには、強い個性
と「インパクト」があり、なんとも言えぬ面白さがありました。
これが同時上映というのも、思えば贅沢な話。
製作側の「強いサービス精神」を充分堪能する事が出来ました。

続けて本編の「リメンバー・ミー」がスタート。

趣向を凝らした映像の「回想シーン」が独創的で、早々と惹き込
まれました。
また、主人公ミゲルやその他のキャラ達の映像は、仕草の一つ・
所作の一つに至るまで、凄まじいレベルで作り込まれています。
この高いクオリティには、ただただ脱帽するのみ。

音楽を禁じた家で暮らす少年ミゲル。
彼の憧れである音楽家のデラクルスですが、その歌声がまず問答
無用で素晴しかった。
ああこれなら一人の少年が心酔するのも頷けるというレベル。
音楽家を目指すという、ミゲルの強い行動原理の源となる歌です
が、これなら説得力は抜群です。

音楽を執拗なまでに毛嫌いし、それに習うようミゲルへ強要する
家族。
端から見たら、ずいぶん極端な行動ですし、横暴にも見えます。
でも彼らは、家族や先人を心の底から愛し、その者達が代々守っ
てきた「しきたり」を真面目に守っているだけ。
そこには充分共感出来ます。
短い時間内で、非常に分かりやすく主人公との対立を描いており、
それがきちんと今後の展開に伏線として活かされていました。
脚本が実に俊逸です。

マスコット的存在のバカにしか見えない犬は、その活躍も含めて
いい味出してました。

花びらで出来た「死者の道」も、きらびやかな「死者の国」も、
映像が息を飲むほどに美しい。

死者達が、一日だけ生者の国へ戻れるという風習は、日本で言う
「お盆」と良く似ています。
普段写真が「祭壇」に置かれているか「仏壇」に置かれているか
そして「死者の日」を催すか「お墓参り」に行くか
で違いはあれど、根本的な考え方はほぼ同じです。
即ち、先に旅立ってしまった「身内」もしくは「先人の方々」を、
ずっと忘れないという、意思表示の現れ。
この作品は、その行為が重要な事なのだと改めて教えてくれます。

私が感心したのはその物語設定です。

写真を飾って貰えてなければ死者の国から出られず、完全に生者
から忘れ去られてしまえば、存在そのものが消えてしまうという
残酷さ。
裏を返せば、我々生者にとっては習慣に過ぎない事でも、死者に
とってはまさしく死活問題だという事です。
フィクションなのは理解していますが、妙に説得力があります。
私は亡くなった祖父母に大変世話になった身なので、悲しませな
いようにしなくてはと、心を新たにした次第。
そういう機会を与えてくれただけでも、この作品は私にとって
大きな価値がありました。

あっさり呪いを解かれ、現世へと戻った2秒後にまた呪われると
いう展開は、感嘆の溜息が出る程「斬新」に感じました。

死者の骨の動きはいちいち面白い。
腕を飛ばして窓をノックするとか、個人的に滅茶苦茶ツボでした。
本当によく考えつくよなあ・・

そして特筆すべきは、主役のミゲル役を演じた「石橋陽彩」さん
の歌声です。
彼が歌う全ての曲が見事なまでに高水準で、心を鷲掴みにされる
ような「只者ではない」何かを感じさせてくれました。
今まで生きてきた中で、様々なアーティストの歌を聞いてきまし
たが、こんな経験は数える程しかありません。
気になってネットで調べてみたら、彼はまだ中学生との事。
とあるテレビの歌番組でジュニア部門グランプリに輝いたそう。

納得の素晴らしさ。

字幕版の歌はどうなのか分かりませんが、吹替え版は一聴の価値
有りです。

物語のクライマックスについては、とにかく主人公の行動目的が
非常に分かり易く、ブレる事なくそれに向かっていくので、文句
の付けようがありません。
ご都合展開も突っ込み所もほぼ見当たらず、製作側だけが理解し
ているような小難しい精神論も皆無で、大人から子供まで誰もが
楽しめる物語になっていると思います。

総評としては、娯楽作品として非の打ち所無しの1品でした。
映画ってやっぱり楽しい。

強くお奨めします。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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