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北の桜守 (2017)

監督
滝田洋二郎
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  • みたログ 1,185

3.19 / 評価:993件

結局、東映のご祝儀映画なのでしょうな。

  • hug***** さん
  • 2019年10月5日 0時03分
  • 閲覧数 222
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

吉永小百合の年齢が気になるというコメントがいくつもあるが、
それは、この映画が吉永小百合を愛でる映画である以上、
そこに文句を言うのは的外れであろう。
確かに違和感のある部分もあるが、気にならないところも多数。
これは吉永小百合が全世代の役を演じるのが前提の映画であるからだ。

ただ、吉永小百合の相手役をする俳優も、たった数シーンであれ
ことごとく大御所俳優といえる人たちで固める必要はないのではないか。
多くの人が言っているが、役者にそんなに金をかけるなら、
もっと美術などに金をかけた方がいいのにと、シーンが変わるたび思う。

そして最も気になるのは、時折挟まる舞台の演出である。
日本映画では画期的な演出なんて言う、ぼけた礼賛コメントは無視していい。
結局、この舞台の演出を入れることに何の説明もないので、
美術に金をかけられないのと、時間短縮のための手段にしか思えないのだ。

物語としては、多くの人が興味を持つ話題を扱っているのに、
戦争のシーンなんてちゃんと描けば、プライベートライアンみたいに
作ることもできるだろうに、お金をかけられないからしょぼく見えるし、
いつの間にか舞台の場面になって展開する。

堺雅人のキャラも、彼がなぜ慕われるかどうやって成功したかを
ちゃんと描かないから傲慢なパワハラ社長にしか見えないし、
夫婦関係の修復もそれでいいのというくらいすんなり終わる。
親子関係の再構築がテーマというのはわかるが、
他のディテールがすんなりしすぎである。
いくつかシーンをカットしたんだろうなというのが透けて見える。
あげくの果てには、桜がきれいでよかったねで終わらせてしまう。

結局のところ、これは数年に一回のオールスターキャストを集めた
吉永小百合のためのご祝儀映画なのである。
高倉健さんもいない今、もう東映は吉永小百合でやるしかない。
そして、それもいつまでできるかわからないのだ。
なぜこの映画が、日本アカデミー賞の候補になるのか?
そんな東映の社運を賭けた数年に一度のお祭り映画を
無視するわけにはいかないよね。
最優秀賞を何も取っていないのがこの映画の評価でしょう。

詳細評価

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配役
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音楽

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