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すばらしき映画音楽たち (2016)

SCORE: A FILM MUSIC DOCUMENTARY

監督
マット・シュレイダー
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3.97 / 評価:106件

映画ファン、特に映画音楽大好き人間は必見

 名曲が映像付きフルバージョンで沢山聞けるのかなと思い見始めたのですが、そうではなく、人気作曲家達のインタビューが中心の映画でした。しかしだからといって、テレビでも良かったかなぁと思ったのではなく、やはりこれは劇場で見ないといけませんね。なぜなら、それぞれの音楽自体はサワリ程度ですが、時々、実際の名シーンが挿入されるのですよ。これが滅茶苦茶懐かしくって良いのです。
 ちょっとしたプロローグの後、あの印象的なイントロとともに最初に映し出されたのは、ロッキーの一場面でした。ほんの短い時間の曲紹介にもかかわらず、体が熱くなり、あの感動が蘇ってきます。これこそ映画音楽の醍醐味でありましょう。
 この作品の中では、いったい何曲、何作の映画が紹介されたのでしょうか。また一方、それぞれの監督の期待に応えようとする作曲家達の苦悩や、映画音楽のメイキングシーン、裏話は、とても興味深いものでした。
 印象的だったのは、ある評論家?が話しておられましたが、シーンと音楽とが完全に一致してしまったという「ET」のメイキングです。スピルバーグ監督を前に、ジョン・ウィリアムズがピアノの前で、右手だけで、あのフレーズを弾きます。それが、誰もが知るフルオーケストラの「ETのテーマ」になっていくところは、パンフレットにもありましたが、まさに鳥肌ものでありました。
 一番の驚きは、スタジオミュージシャン達の多くは、レコーディングの際、初見、つまり、その時に初めて楽譜が渡される場合が多いとのこと。私も楽器を演奏する身ではありますが、本番の寸前に譜面を渡されて弾くなんてことは、とても出来ません。そしてその場合、当然パート譜しか渡されませんから、楽団員達もリハーサルで初めて全体の楽曲を聴くわけですよね。フルオーケストラの場合、初めての音合わせで、楽団員達が思わず拍手したくなるのも判る気がします。
 映画の中で、どなたかが話しておられましたが、20世紀、21世紀に生まれた芸術で、最も優れたものの一つが映画音楽であるというのは、間違いのないことでしょう。
 私自身は、勿論、この作品で紹介された映画をすべて見たワケではありません。しかし、見たことのある映画はもう一度見たくなるのは必定ですし、見たことのないものは、是非、見たくなるのも必定なのであります。
 逆に、なぜあの映画音楽は出てこなかったのかなぁ、なんていう作品もあったりして、これは映画ファンならば見逃せない一作だと思いますよ。
 原題は SCORE: A FILM MUSIC DOCUMENTARY ですが、「すばらしき映画音楽たち」という邦題も、なかなか的を射ています。
 いやー、映画って本当にいいものですね!

詳細評価

物語
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音楽

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