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祈りの幕が下りる時
2018年1月27日公開

祈りの幕が下りる時

1192018年1月27日公開

shi********

5.0

ネタバレ構図的に「砂の器」の焼き増し

ピアニストと舞台演出家の違い。 生き別れの親父の生存がバレると、犯人の今の立場が危うくなるので隠蔽したいという流れも同じ。感動の琴線も「親子の情愛」。模倣作品。 ただ、その出来はすこぶる良いと思う。 散りばめられた伏線回収も見事。 でも浮気母親のこさえた借金とハンセン病とじゃ、社会性としての重さが雲泥の差だけどね。差別は人間の根源的なものに起因するから悲劇性は増すし、ただの借金&逃亡のための殺人じゃ重さが違う。だからなのか本作は福島原発と津波災害をモチーフにする。うーん、これがもうちょっと意味あるもんだったらいいけど、物語上全く関係ないというのが痛い。音楽もいかにもという感じで、TV的というか、ここは泣くシーンですよーってな押し付けがうっとおしい。さすがTV屋映画といった所。女の細腕で大の男を絞殺するのも不可能すぎるから、もうちょっとここは道具使ってのリアリティが欲しかった。 でも、後は明快な娯楽殺人事件ものとして優秀。 ポスターがいつものブロッコリーでなかったら劇場に観に行ってただろう。

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