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ゲット・アウト (2017)

GET OUT

監督
ジョーダン・ピール
  • みたいムービー 629
  • みたログ 3,003

3.72 / 評価:2,348件

華氏911みたいな感じ。

  • sno***** さん
  • 2019年9月24日 10時29分
  • 閲覧数 500
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

マイケル・ムーアがコメディ風の社会派映画なら、これはホラー風の社会派映画だ。
これを単なるサスペンスとかホラーで片付けてしまっては、日本人はいつまで経っても「差別」を自覚することはできないだろう。
「差別」というテーマで鑑賞してこそ真価が分かる。
そうした見方で、日本でもっと公開され周知されていれば、某大物芸人の「黒人刑事のマネ」が黒人に不快感を与えたことを「納得」できたんじゃないかと思う。恥ずかしながら私も、「リスペクト」のつもりでいた。
それに、解説ブログをいくつか読むと綿以外にもたくさん黒人差別の象徴が隠されていたみたいなので、二度見した方がいい。
「それがどうした?だから何?」という人にはこの映画は向いていないが、そういう人こそ催眠かけるなり脳に移植するなりして、焼き付けてほしい(笑)

まったくもって面白くない「差別」という問題を、こうしてエンターテインメントにできる監督はタダモノじゃないと思ったら、コメディアンだったのも驚き。だからこそ、キャラの造形も魅力的な気がする。
差別に対してもできるだけ理性的であろうとし、でも命の危機には敢然と立ち向かい、でもでも最後は敵にとどめを刺すことができずに去る主人公クリスの、なんと人間的なことか。
ピーターの友人の空港警察官ロッドが「性奴隷」を連呼しているのも(しかも当たらずとも遠からずだった)、同じ黒人警官にギャグ扱いされてしまうのもちょっとダークなウケポイント。
一方で、弟のチャチな見た目(特にヒゲ)は何とかならなかったのか、それともあれも何かの示唆なのか・・・高尚とフレンドリーを装う家族の中で、ヤツ一人だけラリっているようにしか見えなくて、違和感バリバリだった。
豹変するローズもだが、黒人夫婦を演じた人はたぶん一番大変だっただろう。自分の心があるのに他人に乗っ取られて何もできない、表情に表したくても表せない、それでも抗う内面を演じなきゃならないんだから。でもそれが、昔の黒人だったのかもしれない。

この映画の、日本での評価が低いなら、それは監督や演者の腕が悪いとかストーリーが良くないとかじゃない。
単に日本人が差別に疎いだけだ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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  • 知的
  • かっこいい
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