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羊の木 (2017)

監督
吉田大八
  • みたいムービー 853
  • みたログ 3,995

3.28 / 評価:3272件

いい所ですよ。人もいいし、魚もうまい。

  • bwa***** さん
  • 2020年12月30日 20時21分
  • 閲覧数 380
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

富山県の架空の町。魚深市が過疎化を防ぐために集められる殺人事件をかつて起こした事のある仮釈放された6人の面々がやってきます。その元受刑者たちをを迎えにいき、それぞれの職場や住居を案内する市役所職員 月末一を錦戸亮さんが演じています。
この人たちを演じている俳優たちの存在感が凄いです。
キャスティングが素晴らしいです。
本当に犯罪しているんじゃないかというオーラを消して演じています。
中でも不気味な存在が宮越一郎役の松田龍平さん。愛想良くしているシーンもあるのに、前科がいかにもあるような雰囲気が出ています。
太田理江子役の優香さんも色気ムンムンの目線とか表情だけでインランさを表現しています。
杉山勝志役の北村一輝さんもいかにも悪そうな粗暴さがあって、怖いです。
元ヤクザの大野克美さん演じる田中泯さんも目の傷のメイクもありますが、いかにも元悪人が更生しているという不気味さがあります。
理容師の福元宏喜を演じる水澤紳吾さんも飲まない時は小心者のいい人なのですが、お酒を飲むと人が変わってしまう酒乱のキャラクターを表現していました。
栗本清美役の市川実日子さんも魚が死んだり、亀が死んだりすると庭に穴を掘って埋めていくのですが、その山がだんだん増えていって今に死体でも埋めるのではないかと思わせる不気味さがあります。

元受刑者と生活を共にした場合の難しさを感じます。
おそらくこれだけたくさんの方が生活しているので、どこかで同じような境遇の方がいると思います。その方と何かの関わりを持った時にどれだけ平静でいられるでしょうか。

月末が思いを寄せる石田文(木村文乃)が宮越と付き合っていると知った月末は宮越が元犯罪者であるという事を文に告げてしまいます。
そのあとに宮越が昔殺してしまった息子の仇を討とうと近づく目黒厚(深水三章)を恐らく、殺した後に文が会います。
今の宮越がどんなにいい人であったとしても、文が逃げ出してしまいますが、その微妙な恐怖感を木村文乃さんがとてもうまく演じています。

今回のストーリーはそれぞれのバックボーンをきちんと理解していないと演じられない芝居だと思いました。そこをうまく引き出している演出のうまさを感じました。音楽の使い方がうまいです。不気味さをうまく表現しています。

一番更生していて一番市民として溶け込んでいると思わせている宮越が少年時代にも人を殺していて、人を殺す事をかなり冷静に出来る不気味さが松田龍平さんの演技力で表現されていました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
  • 切ない
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