ミス・スローンのドラマ版もありかも
- さいたまノフ さん
- 2020年11月1日 1時43分
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- 役立ち度 1
- 総合評価
AmazonPrime対象期限最終日、とっさに鑑賞。
こんなに字幕に追い付けないのは、脳が衰えたなあと思っていたが、途中で意図的に早いテンポにしているのは、スローンの読みに追い付かせない手法なんだと思いました。誰もが感心するとは思わないが、新しいなあと感じた。
ロビー会社の内幕を描く、いかにもアメリカなお話も興味深かった。
原題はミス・スローン、確かにそうとしか言えないタイトル。この方が良かった。仕事は超一流だけど、破綻しているところがいっぱいある主人公、ありがちにならなかったのはジェシカ・チャステインの力漲る芝居につきます。顔つきもスローンの異常さに合っていたが、他の作品ではどんな表情を見せるのか、賞を取っている作品もあるので、早く観てみたい。
個人的には、破綻していくその先に何があるのか、そういう人間の生き様、そのものを最後に見せてほしかったが、エンターテイメントに大きく舵を切って
不正を暴くというスッキリ感に落ちを付けてしまった…と感じた。
銃規制への執念、議員の不正を暴く「正義」がどこから来たのか、そこで感動させてほしかった。ただ劇伴が素晴らしく、自分の観たい方向へ行くと思わせてくれ、カッコよかった。
映画尺の完成度が高いけど、ドラマ版を作ってスローンを掘り下げるのもありかも。
脇を固める役者陣も良かった。特にエズメは重要だった。スローンとの関係性、まさかの銃撃事件もあって、脚本にも深みが出ていた。
序盤から中盤までの早いテンポの理由もわかったし、敗色濃厚で荒れるあのシーンで無意味にメガネの後輩ジェーンへ電話を掛けるところは見事な伏線だったと思います。あそこは頭の整理がつかなくて、何やってるか自分でもわからない状況を描写したと思った。あの荒れて泣き叫ぶときにも、計画はうまく進んでいたので、ちょっとズルいとも思った。
採点:4.0
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