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ライオンは今夜死ぬ
2018年1月20日公開

ライオンは今夜死ぬ

LE LION EST MORT CE SOIR

1032018年1月20日公開

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4.0

一口寸評

ゴダール、トリュフォーの作品でお馴染みヌーヴェルヴァーグの申し子、ジャン=ピエール・レオーの若かりし頃を知っている者は幸いである。 本作は、70を過ぎて老いた彼の今の姿を愛でる(?)映画だから。 監督は実に奇妙な脚本を書いたものだ。 映画撮影の合間に老優ジャンが訪ねた廃屋敷で、若き妻の亡霊と出会ったり、そこで戯れる子どもたちの映画ごっこに参加したり…。 それとは別に、そのなかのひとりの少年のエピソードが描かれたり…。 とりとめのない話であるにもかかわらず、ここでは「生」と「死」、「老」と「若」がせめぎ合い、そして何よりも映画への愛が溢れかえっていて息苦しくなるほどだった。 監督の即興演出がとても効果的に機能し、南仏の陽光にとろけそうな映像とともに、この作品をかけがえのない思い出にしてくれたのだ。

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