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オレの獲物はビンラディン (2016)

ARMY OF ONE

監督
ラリー・チャールズ
  • みたいムービー 59
  • みたログ 285

3.06 / 評価:209件

どうやって日本刀を持ち込んだんだろう?

  • bakeneko さん
  • 2017年12月26日 10時38分
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

実在するお騒がせ男:ゲイリー・フォークナーのビンラディン誘拐計画の奮闘(2004~2010年)を再現した映画で、劇中で“俺に似ている”と名指しされたニコラス・ケイジが声のトーンまで再現した熱演!で、エキセントリックなキャラクターに呆れさせてくれる“怪人物再現ドラマ”ですが、典型的な右翼アメリカ人の頭の中と行動原理を眺めることができるという点で風刺映画的側面も含んでいます。

もしこれがフィクションだったら杜撰な脚本として突っ込み捲くられるのですが、事実であることに驚愕させられる作品で、主人公:ゲイリー・フォークナーが実在することが一番の驚きですが他にも、
普段から危ない言動をしているのに、一般市民として地域社会に居場所があり、友人や恋人&職がある。
何度もパキスタンに行く(現在のところ7回)資金がある。
日本刀をパキスタンに持ち込める。
普段は人工透析を受けているのに、透析なしで長期間生存可能である(通常は1週間が限度)―といった事象は正に“事実は小説より奇なり”ということを感じさせます。

そして、この様な危ないキャラクターがマスコミに愛されていること自体が、アメリカという国の精神的な危なさも表していて、
“自由、正義、民主主義”と合言葉を言えばパキスタンへの渡航ビザを発行してくれる政府機関の杜撰さを始めとして、
他国の主権と無視して誘拐を企てることの不当さを全く疑わない思考回路
暴力的解決しか選択枝にない豪腕主義
キリスト教&西欧文明がイスラム&アジアよりも優越しているという基盤思考
―といったアメリカ一般大衆&現大統領のトランプ氏の“常識”を提示しているのであります。
この腕力に胡坐をかいた自己中で粗暴な思考回路が世界を掻き回していることと対照的に、パキスタン人たちの素朴さと友好性も映し出していることも出色な作品で、強烈なMr.アメリカのパキスタン行状日記に笑いながら、アメリカ人の本音と思考パターンについて再考出来る怪作であります。

ねたばれ?
1、 主治医役で久しぶりに顔を見せたマシュー・モディーンには気がつかなかったなあ~
2、 神様が様々な人の声や画像を変えて主人公にコンタクトしてくるのは「オー!ゴッド」のパターンですな。

詳細評価

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