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女の一生
2017年12月9日公開

女の一生

UNE VIE/A WOMAN'S LIFE

1192017年12月9日公開

スーザン

3.0

なかなかヒロインに感情移入が出来ない。

フランス古典文学、モーパッサンの『女の一生』 内容は知らなかったが、時代背景と女性の生き方への辛辣さはひしと感じ取れた。 修道院の寄宿学校を出た男爵家のお嬢様ジャンヌ。 大事に育てられた一人娘。 だが結婚をきっかけに、明るく輝いていた人生と決別することになる。 夫、乳姉妹の使用人、友人の裏切り、亡くなった母の秘密(これはキツイ)、、、、。 だが、主人公ジャンヌは苦しむことはあっても、状況の打開は試みない。 哀れな女性と映る。 育った環境と時代背景、女性という立場、諸々の理由はあれど、このヒロインに感情移入できる人は少なかろう。 特に落ちぶれてからは、むしろ、かつて屋敷から追い出した乳姉妹ロザリに共感をしてしまう。 映像はヒロインの心の揺れと共に暗さと明るさを交互に挟み込まれ、狭小な画面に閉塞感を漂わせる事で息苦しさや生き辛さが伝わる。 台詞は少なく、画面転換でストーリーが表現されているのも、いかにも文芸作品の匂いがする。 ただ、主人公ジャンヌへもっと感情移入できる演出があればよかったのにと思う。 そうすると原作と変わるのかな・・・?

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