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彼女が目覚めるその日まで (2016)

BRAIN ON FIRE

監督
ジェラルド・バレット
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3.54 / 評価:236件

親だからこそ駄々をこねる

  • UrbanDockGoer さん
  • 2017年12月28日 21時36分
  • 閲覧数 1297
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

「抗MDA受容体脳炎を患った若き女性の実話を元に作られた映画」
この形容は現在公開中の“8年越しの花嫁”と全く同じ。しかもこの日米2作品が同時公開って??? 偶然とは思えない、わざと?  それは分からないが、“8年越しの花嫁”は先に鑑賞して、良かったのでこちらも気になった。 クロエ・グレース・モレッツ主演というのにも惹かれて鑑賞。


【物語】
ニューヨークポストの新人記者として前途有望なスザンナ(クロエ・グレース・モレッツ)は恋人スティーヴン(トーマス・マン)との仲も良好で、公私とも充実していた。

ところが、ある日突然体調がおかしくなる。 最初は風邪のような症状だったが、どんどん悪くなり、夜眠れずに、朝起きられない。会社に遅刻したり、仕事に集中することも困難になって、仕事にも支障を来す。 親元へ戻るが、我が子と思えないような異常な言動を繰り返し、発作も起こすようになったため親は入院させる。

しかし、様々な検査を受けても悪いところが見つからず、有効な治療もされないまま症状は悪化の一途をたどる。



【感想】
「自分が自分でなくなる」というところや発作の発症は同じだが、その他の症状は“8年越しの花嫁”とは大分違う。 同じ病気でも症状の現れ方は色々なのだろう。 タイトルからして“8年越しの花嫁”と同様長い眠りに就くものとばかり思っていたが、眠らない! 邦題の嘘つき!(笑)

回復までの期間もこちらは7か月と短い。 でも、家族・恋人が絶望の淵を彷徨ったのは全く同じ。 そして家族・恋人の頑張りもまた、国は違えど全く同じ。 両方の作品を観て思うのは、愛情だけでは病気を治せない場合もあるが、周囲の愛情無くして難病を克服することはできなかっただろうということ。 もし、両親が医者の最初の診断を物分かり良く受け容れてしまっていたらスザンナは助からなかった。 両親が簡単には納得せず、諦めずにジタバタしたことがスザンナの生還につながった。傍から見ると、「素人のくせに」、「物分かりが悪い」、「駄々っ子のようだ」と思ってしまうが、多分両親はそう思われたって構わないと思って医者に噛み付いていたのだと思う。 そんなことが出来るのは彼女を一番知っているのは自分達だという思いと、娘への愛情の深さゆえだろう。恥ずかしくても、横車でも、わずかでも疑問が有ったら、最後まで望みを捨てずにジタバタしなくちゃいけないのだと学んだ。医者にしてみれば面倒な親だが、子供の人格や命に係わることなのだから許されることだと思う。あんな無理は親しか言えない。



クロエ・グレース・モレッツという女優は特別美人ではないのだが、その演技は一種の天才だと思う。 どの作品もインパクトが半端ない。 今回も病気の演技は凄かったな。土屋太鳳も頑張ってたけど、そこはもう一枚も二枚も上手。


兎にも角にも、この冬抗MDA受容体脳炎という病気を学びました。
一見の価値ある作品。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
  • 知的
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