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花筐/HANAGATAMI (2017)

監督
大林宣彦
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3.41 / 評価:269件

「青春が戦争の消耗品だ」なんてまっぴらだ

  • kaz******** さん
  • 2021年9月8日 11時26分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

心に沁みる美しい映画だ。大林監督て、いつまでも青春の躍動を忘れない監督だなと感心する。舞台が大好きな唐津なのもいい。とりわけ、唐津のシンボルともいえる高島(映画では母の島)が常に背景にあるのが素敵だ。
1941年、アムステルダムから唐津の叔母を頼り帰って来た俊彦は、予備校で磊落な鵜飼、虚無僧のような吉良、剽軽な阿蘇と友達になる。明るい俊彦は、鵜飼に誘われた名護屋城で千歳、アキネとも親しくなる。叔母の家では、肺病を病む美那に憧れながらキスを断られる。鵜飼と俊彦は『冒険』と称して盛り場で酒を飲んだり、裸で馬に乗り浜を駆けたりする。吉良を誘ったピクニックでは、俊彦に鵜飼、吉良、阿蘇、千歳、アキネに叔母と美那まで参加し語り合う。おくんちが過ぎて、真珠湾攻撃が起こった12月8日、叔母の家にみんなが集まるが・・・・・・・。
主人公の俊彦は明るくいつも笑っているが、優柔不断なところがある。美那が叔母に『俊彦のことをどう思っているか』と訊かれ、『明るいお昼のような方』と答える。美那は男たちからは皆好かれているようだ。あの虚無僧のような吉良でさえ相好を崩していた。一方、鵜飼は女たちからの憧れの的で、美那も鵜飼のことが好きなようだった。『恋は劇薬』と言った叔母さえラストシーンでは鵜飼の愛の渦に巻きこまれたような描写だった。
アキネが『誰も死なない。殺されない日が来るといいね』といった言葉が心に残る。俊彦は『戦争なんかに殺されないぞ』と叫び、そのとおり一人生き残ったが、なんとも侘しい。

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