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否定と肯定 (2016)

DENIAL

監督
ミック・ジャクソン
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3.68 / 評価:580件

ユダヤ人も戦争の犠牲者だったという考え方

  • yab***** さん
  • 2018年8月19日 16時41分
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    • ★★★★★

 ユダヤ人歴史学者デボラ・E・リップシュタットとホロコース否定論者デイヴィッド・アーヴイング。この2人が法廷でホロコーストを巡って論争する話。しかし、デボラは、デボラの弁護人リチャード・ランプトンを初めとする弁護団から、法廷で一切発言しないことを要求され、一風変わった法廷闘争が繰り広げられる。

 デボラが、大学の講義で学生たちに語る次の言葉が、この裁判の歪曲性を克明に物語っている。
 「ホロコーストはユダヤ人が捏造したもので、彼らは賠償金をせしめてイスラエルを建国したと。そしてまた、戦争は残酷なものだ、戦争の犠牲者として苦しんでいるのはユダヤ人だけじゃない。大げさだと」。
 物事は何とでも言える。ところが、その言論の自由のもと、詭弁を弄して事実をねじ曲げる輩がいる。

 「ヒトラーの擁護と反ユダヤ主義が、ヒトラーの偽りの復権と悪意に満ちた反ユダヤ主義の宣伝を行わせたことは明白です」。こう弁護人のリチャードは主張し、デイヴィッドの歪曲した信念を糾弾する。
 「死体消毒のためにガスを発生していた」。ガス室までも正当化するデイヴィッドの究極の詭弁。

 裁判の勝ち負けと言うより、次のデボラの言葉をもっとも大切にしなければならないと思う。
 「あなた方は記憶され、苦しみの声は届いた」。

 ユダヤ人だけが戦争の犠牲者じゃないという考え方ではなく、ユダヤ人も戦争の犠牲者だったという考え方がホロコーストの紛れもない真実だと痛感させられた。

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