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否定と肯定 (2016)

DENIAL

監督
ミック・ジャクソン
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3.70 / 評価:548件

どうせならば、レイチェル・ワイズが……

  • fg9***** さん
  • 2019年3月1日 14時56分
  • 閲覧数 519
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 …あらすじは、横着をして、解説の次のとおりだけでイイだろう。
 『1994年、イギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィング(ティモシー・スポール)が唱えるホロコースト否定論を自著「ホロコーストの真実」で否定していたユダヤ人の女性歴史学者デボラ・E・リップシュタット(レイチェル・ワイズ)は、アーヴィングから名誉毀損で提訴される。
 やがて、法廷で対決することになった彼女のサポートのためイギリス人による大弁護団が結成され、歴史の真実の追求が始まり……。』
 で、裁判が始まるが、アーヴィングは弁護人も立てずに1人で挑むのだった。
 観始める前は、こんな「ホロコースト否定論」は直ぐに覆り、被告側のアッと言う間の勝利に終わるだろうと思っていたが、英国の司法制度では、被告側に論拠を揃えての立証責任があり、これがなかなか厄介なのだった。
 要するに、ホロコーストなんてなかったと信じ切っているアーヴィングに対して、確かにあったという根拠を明確に示して、原告に認めさせなくてはならないのだった。
 で、英国の裁判では、裁判が始まる前に一礼するのが習わしになっているのだが、デボラは「アメリカにはそんな仕来りはない」として、憤然と無視して着席するのだった。
 こんな癇性のキツイ彼女は、弁護団の遅々として進まない立証にも苛立ちを隠せず、度々、自らの弁護団とも衝突を繰り返してしまうのだった。
 でも、トム・ウィルキンソン演じる法廷弁護人の長・リチャードは、そんなデボラの性格を知りながらも、彼女の誹りは軽く受け流して、長年培ってきた自らの信念に基づいた立証過程をコツコツと積み重ねていくのだった。
 実際に、ホロコーストの行われた現場を検証に出向いたりもするのだった。
 この時も、リチャードの行動を訝しく思っていたデボラだったが、後々、見事に立証に役立つことになり、リチャードの弁護人としての能力の高さに舌を巻くのだった。
 書き始めたら、なんだかデボラの人間成長譚のような話になってしまったが、実際、登場したばかりのデボラは、自分の説は絶対揺るぎなしとする自信過剰気味なトッポイ女性にしか思えなかったものの、裁判(リチャード)を通して、弁護団とも仲間意識が生れ、人の話も忌憚なく受け止められるようになり、この辺りの心情の変化の機微さをそこはかとなく感じさせるレイチェル・ワイズは、やはり上手だったな~。
 でも、実話なのだから、ストーリーにいちゃもんを付ける訳にもいかず、主人公はトム・ウィルキンソンのように思えて来て、どうせならば、レイチェル・ワイズが弁護団の筆頭弁護人となって、丁々発止の遣り取りで憎きアーヴィングをボッコボコに論破して貰いたいと思ってしまったことでもあったので、若干評価を落としての3.4点といったところかな。

 (メモ 総レビュー数:3250件、2019年度80作品目)

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