ここから本文です
【お知らせ】映画館の上映スケジュールについて、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、実際の上映時間と異なる可能性があります。ご不明な場合は、各劇場にお問い合わせくださいませ。

否定と肯定 (2016)

DENIAL

監督
ミック・ジャクソン
  • みたいムービー 231
  • みたログ 750

3.68 / 評価:574件

言論の自由は・・・

  • joz***** さん
  • 2019年12月8日 9時20分
  • 閲覧数 367
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

法廷劇です。

実際にイギリスであった、「ユダヤ人虐殺なんか無かった」と主張する自称歴史学者が、自分を侮辱したとしてユダヤ人の女性学者を訴えた裁判の物語です。

かなり難しいテーマです。

イギリスで裁判を起こした理由は、イギリスにおいては自分の無罪を被告側がしなければならないからです。

立証義務が、原告ではないことには驚きですね。

当然、アウシュヴィッツ収容所は有名で、立証するのは簡単だと思うでしょ?

ところが、残っているガス室の写真や建物では、毒ガスによる殺害が行われたとは断定できないのです。

残留ガスの痕跡はシラミの消毒だったとの解釈も出来るのです。

ガス投入穴も写真では立証出来ません。

残るは関係者の証言ですが、これも賠償金欲しさのウソだと決めつければ反論の土台は案外脆いのです。

被告の弁護団は、反論の証拠として経験者に証言を一切させず、被告であるユダヤ人学者の証言さえもさせないという作戦を立てます。

証人を立てれば、証人が侮辱されるのは目に見えているからです。

正に、そこが原告の狙いだったのです。

例えば、囚人番号の刺青は戦後彫ったんだろうと言われるのです。

ユダヤ人学者を演じるのはレイチェル・ワイズですが、自分が反論できないのが我慢出来ません

非常に感情的になりやすい性格だからです。

弁護団も、原告もそこが弱点だと見抜いているのです。

難しい役柄でしょ?

レイチェル・ワイズはぼくの好きな女優で、【ナイロビの蜂】では、アカデミー助演女優賞を獲得しています。

話題にならなかったけど、【アレクサンドリア】での演技も良かった。

ポッチャリ顔で可愛いのですが、強い信念を持った女性を演じるのが得意です。

今回、彼女を見て、顔が痩(こ)けているのに驚きました。

撮影時は48歳のはずですが、本当に老けたなぁ~と思います。

まあ、そんなことはさておき、感情的になりやすい役柄を上手に演技していました。

弁護団の作戦は、原告の学説の変節を具体的に指摘し、学者として相応しくない人物だと、その一点に集中して行われます。

即ち、人種差別者の観点から事実を歪曲する人物であることを証明しようとします。

要するに、人格攻撃ですね。(^ω^)

この辺の作戦が面白い。

ユダヤ人虐殺があったか無かったではないんですね。

作戦は見事成功するかに見えるのですが・・・。

それは映画を見てのお楽しみ。

映画の最後に方に、判決が下りたあとにようやく喋られるようになったレイチェル・ワイズが記者会見で発言する台詞がイイ。

ウル覚えですが、「言論の自由は、相手の言論の自由を阻害するものであってはならない」という趣旨です。

こう言っちゃナンですが、知能指数の高い人向けの映画です。

ぼくには理解しにくかったけど。^^;

(蛇足)
従軍慰安婦や強制徴用を考えるのにも参考になりますヨ。

レイチェル・ワイズの夫はあのダニエル・クレイグです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ